ちょっと恐いですが、宇宙の神秘を感じる不思議な話です。
国際宇宙ステーションから地上に持ち帰った桜の種を植えたところ、芽が出ないはずの種類の種から芽が生えたり、発芽後に異常な急成長をしたりと、次々に謎の現象が起きているとのこと。2008年、無重力が植物の種に与える影響などの観察を行うため、国際宇宙ステーション内にある日本の実験棟「きぼう」へ日本中の名木14種類の種を送り、8か月間半保管した後に持ち帰ろうというプロジェクトがありました。そして無事帰還した種は、それぞれ生まれ故郷の土地にまかれることとなりました。
するとどうでしょう、岐阜市では今まで地元の保存会がまいても一切発芽することがなく、接ぎ木でしか増やせないはずだった「中将姫誓願桜(ちゅうじょうひめせいがんざくら)」が芽を出しました。10cmに伸びた苗を遺伝子鑑定したところ、中将姫誓願桜であることはほぼ間違いないという結果に。
さらに岡山県では、通常は1年に50cm程度しか伸びない「醍醐桜(だいござくら)」が昨年春に発芽し、10本が現在90cm以上に成長。そのうち1本はなんと160cmを超えたそうです...。通常の3倍以上の成長速度です。また、高知県では、1年に30cm程しか伸びないはずの「稚木桜(わかきのさくら)」が、およそ1年で最高135cmにまで成長したとのこと...。こちらは4.5倍の成長速度です。この勢いで成長を続けても通常の大きさに留まるのでしょうか、それとも巨大化? 気になります。
宇宙で何が起きたというのでしょう? 原因は不明とのこと。無重力で放射線の強い宇宙環境のせいで、遺伝子が突然変異した、あるいは細胞が活性化したんじゃないかという見方があるそうです。うーん、不思議。面白いですね。
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(鉄太郎)