お金さえあれば~
ついに宇宙へのラストフライトとなるSTS-133ミッションへと挑み、このほど無事に地上へと帰還してきたスペースシャトル「ディスカバリー」ですが、引退後の第二の人生(!?)をめぐって水面下で争奪戦がヒートアップしてきてるみたいですよ。
NASAは来月12日にスペースシャトルの初飛行から30周年を迎えるのを記念し、ディスカバリーの譲り先を正式発表する予定なんだそうです。すでになんとかディスカバリーを手に入れようと、ヒューストンのジョンソン宇宙センター、ニューヨークのイントラピッド海上航空宇宙博物館、フロリダのケネディ宇宙センター、デイトンのアメリカ空軍博物館、ワシントンDCのスミソニアン航空宇宙博物館などなど、実に全米各地の21の施設が入札に参加しており、どこも大切にスペースシャトルを保存して展示するプランで熱烈なラブコールを送り続けていますよ...
ちなみに落札者が負担しなければならない最低価格としましては、宇宙への任務を終えたディスカバリーをディスプレイ仕様に最終整備するための費用に2880万ドル、加えて展示エリアまでのディスカバリーの移送費用も負担しなければならないとされています。まぁ、ザッと見積もって日本円にして30億円コースでしょうか。これから最後の飛行に挑む「エンデバー」と「アトランティス」も同じく引き取り先を大募集中ですよ。
さすがにこの値段は手が出せないやって方には、もうちょっぴりお安く実物大レプリカなんぞも用意されたりしております。とても凡人には届かぬ夢のまた夢の話でしかありませんけどねぇ。
[NY Times]
Adrian Covert(米版/湯木進悟)