何度測ったら気が済むんじゃい!
台北の高級レストラン「Peony」ではお寿司を注文すると、なんとガイガーカウンターで放射線量を測定してサーブしてくれるんだそうですよ。余計に怖くなる気がしますけど、お店のマネージャーさんの話によると「お客様から要望があったから出してる」そうな。
日本産が全て汚染されてるなんてことないし、輸出の段階で既に放射能レベルは検査済みなので、二度手間なんですけどね。何度鍵かけても不安になるみたいなものですかね。ショックが一段落するまでは、安全性をとことんアピールして不安を封じ込めるパフォーマンスはアリなのかもしれないですね...。
うちの食材は大丈夫、と太鼓判を押すマネジャーさんも、今頭を悩ませているのはむしろ入荷の遅れなんだそうですよ? 税関で放射能レベルの検査に時間がとられるので、どうしても遅れちゃうんですね。
なんでも「普段は卸し業者のところに6am-7am頃きて、私どものところには遅くとも10amには届く」のだけど、今は早く届いて1日遅れで、「仕込みの手の空く日中に、シェフ総出で漁師さんに電話をかけて死に物狂いで食材調達に駈け回ってるんですが、他のレストランさんもみなさん同じことしてるのでものすごく困難」、代用品が見つかっても「やっぱり歯ごたえ・食感が違う。種類揃えるのも一苦労で、例えば今旬のサクラマスは日本からじゃないと仕入れられない」とこぼしてますよ。
ネタは鮮度が命。1日とも言えないですもんね。こら税関、さっさとせいや! とジリジリしてしまいますけど、検査区分をエリア分けにするとか、なんとか早める手立てはないものでしょうか...。
[Financial Times]関連:鮮魚の中国輸出中止 道漁連 税関足止め、鮮度保てず-北海道新聞
Flickr: Roboppy
Kat Hannaford(原文/satomi)