スペースシャトル引退後、地球と宇宙空間を結ぶ唯一の移動手段となるソユーズの実態

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    スペースシャトル引退後、地球と宇宙空間を結ぶ唯一の移動手段となるソユーズの実態

    宇宙では孤独が身にしみるぜ...

    スペースシャトルに比べると、そんな台詞が似合いそうなロシアの宇宙船「ソユーズ」ですけど、来年以降は地球と国際宇宙ステーション(ISS)を結ぶ唯一の輸送手段となる可能性が高いだけに、ちょっとその実態をおさらいしておきたいと思います。意外に安全性と信頼度の高い宇宙船なんですよね。かなり乗り心地は悪いみたいですけど~

    1967年にウラジーミル・コマロフ宇宙飛行士を乗せて飛び立った第1号こそ悲劇の墜落事故に終わりはしましたが、過去40年以上も宇宙飛行を繰り返しながら、ソユーズで起きた致命的な事故は2度だけとの記録が残っており、世界で最も安全な宇宙船として実績を上げてきました。現在は定員3名の機体デザインになっており、基本的にスペースシャトルのように何度も同じ機体で宇宙へ向かう構造ではないものの、それでも非常に低コストで宇宙と地球の間を往復できるとされていますよ。

    ちなみにソユーズは無事に地球の周回軌道に打ち上げられた後、ISSとドッキングするまでに丸2日を要します。つまり、この窮屈な船内で、その間はずっと我慢して過ごさないといけないってことですね。でも、もうだれも文句は言えません。このソユーズを使わなきゃ、人類は宇宙空間に向かうことはできない時代が目前に迫っているのですから!

    MSNBC, NASA, Russian Space Web

    Adrian Covert(米版/湯木進悟)