iPhone、iPadにギターを接続できる「iRig」を発売するIK Multimediaから、今度は音声録音用マイクが登場しました。その名も「iRig Mic」です。メーカー様よりお借りすることができましたので、さっそく試してみましたよ。
本体にはスイッチがあります。これは入力レベルのスイッチ。3段階でレベル切り替えができますので、人間の声だけでなくギターや管楽器などの録音にも使うことができます。
ジャック部分です。ヘッドホン用の端子があるので、自分の声を聞きながら録音することができます。
対応するアプリはいくつかありますが、今回はボーカル録音に適した「VocaLive Free」について解説します。このアプリは、ボーカリストや作曲家向けの機能が搭載されています。
無料版の状態では、1トラックしか録音できませんが、アプリ内課金で4トラック録音機能を購入できます。4トラック使えるので一人で多重録音をしたいという、山下達郎のような方はぜひ購入しておきましょう。この画面は音量調節です。
左にフリックすると、パン調整画面になります。左右にそれぞれ4段階のパンができます。
もう一度左にフリックすると、エフェクト適用画面になります。録音時にエフェクトをかけられるのは1トラックのみ。エフェクトをかけたい場合は録音後に行います。
エフェクターの画面です。無料版ではリバーブのみ使えます。また、ユーザー登録することでDoubleというエフェクターも使えるようになります。
これがDoubuleです。ピッチシフターというかオクターバーみたいな感じですね。
エフェクターもアプリ内課金を使って購入できます。ディレイやコーラス、フェイザーなどがあります。価格は350円〜600円です。
設定画面です。入力や出力レベルの調整、ノイズフィルター、iPhone、iPadの内蔵マイクのオン/オフ、レイテンシーの設定などが行える。レイテンシーはそれほど気になりませんでした。
「TOOLS」には、ボーカルレッスン用のスケール再生やメトロノーム、デモ音声の再生などがあります。自分でボーカル特訓をすることも可能です。
実際に歌を歌ったりして録音してみましたが、音質はいいですよ。マイクのレベルが3段階から選べますが、ボーカルの場合は真ん中がいいんじゃないですかね。リバーブのかかり具合もいいです。Doubleはちょっと使い方が難しい気がします。通常はリバーブだけでも十分じゃないでしょうか。
録音した音声は1つのファイルにして共有したりメールで送信したり、ソングとして保存しておくことができます。また、ギター用マルチエフェクターアプリ「Amplitube」でも使用することができます。
このiRig Mic。実勢価格は7980円。iPhone、iPadで音楽制作をしている人は必携のマイクかもしれませんね。
追記:豪GizではiRig MicとiPhone4のマイクの比較動画がアップされてます。
iRig Mic[IK Multimedia]
(三浦一紀)