そのような緊急事態のために「Celox」という、凝血させて止血する顆粒状の止血薬が作られました。なんとカニの殻が使われているのだとか。
Celoxはちょっとした出血なら数秒で止血、死に至るような大腿部の動脈出血等も顆粒状のCeloxを傷口に差し込めば、3分で止血することができます。低体温状態であっても、Celoxは一瞬にして凝血させてしまいます。
ワルファリンやヘパリン等、抗凝血剤と同じような扱いで使用することができますが、Celoxの凝血スピードと人体への適応性は、特に軍のための医療手段として注目されています。
もし銃や爆弾による負傷があった場合、直ちに血を止めなくてはなりません。カニやエビなどの甲殻類等なら成る多糖類の一種のキトサンが、まるで魔法のように止血の手段として効くのです。
Celoxはの赤血球の結合を促し、ゲル化した凝固血を生成します。この出血部分にできた凝固血は濡れたティッシュなどで容易に取り除けます。
Celoxは、血の流れを止めるというものではなく、傷口に直接挿入することで止血するものです。
Celoxは、出血を止めるものではなく、人工的に凝固血を生成するものです。
血と結合して凝固させ、ゲル化します。
損傷部分が広ければ出血部分も広くなり、Celoxを注入する範囲も広くなります。
あくまでCeloxは、出血を止めるための一時的な保護接合包帯材としての利用すべし、ということですね。
[Celox and Department of Electrical, Computer, and Biomedical Engineering at URI]
mayumine(Monster Machines / 米版)