前回、Lionのサポート対象外になったMac Mini(Early2006)でLionが動いたことを紹介しました。今回は、サポート対象外となったIntel Macどうやって動かすのかを紹介したいと思います。
対象の機種IDと機種名は以下の通りです。
iMac4,1 iMac(Early 2006 )
iMac4,2 iMac(Mid 2006)
Macmini1,1 Mac Mini(Early 2006)
MacBook1,1 MacBook(Early 2006)
MacBookPro1,1 MacBook Pro(不明)
MacBookPro1,2 MacBook Pro(Early 2006)
非対応Intel Macを以下のシステム条件に合わせる必要があるようです。
また、Lionがインストール可能なMacも必要です。
◯非対応Intel Macに必要なシステム条件
・CPU Intel Core2Duo
・Memory 2GB
・HDD 16GB程度(8GBのUSBメモリではダメでした...。)
◯インストールに必要なもの
・Lionがインストール可能なCore2Duo以降のMac
・外付けストレージ(USB + 内蔵HDDと同じ形状のHDDがオススメ、USBメモリ等も可)
各機種の分解方法やCPUの換装方法は長くなるので、割愛させてもらいます。
Macの多くはCPUやMemoryの交換を前提に設計されていないため、かなりバラバラにしないとCPUやMemoryのところまでたどり着けないことが多いようです。なので、自分では無理だな...って思った人は、Macの改造をやってくれる業者さんや改造が得意な友人などにお願いしてやってもらった方がいいと思います。もちろん、ご自分でやる場合もその辺りのリスクを分かった上でやって下さいね。
また、Lionの10.7.1アップデートやそれ以降で動かなくなる可能性もあるので、Snow Leopardの環境は残したまま(HDDごと置いておくなど...)、新規でインストールしましょう。現環境をTime Machineであらかじめバックアップしておけば、Lionインストール後にTime Machineで復元して、アップグレードした場合と同等の環境を作ることもできますよ。
前置きが長くなりましたが、インストールの手順を紹介します。
最後の5番以外は、全てLionがインストール可能なCore2Duo以降のMacで行いますので、ご注意下さい。
1. Core2Duo以降のMacに外部ストレージ(外付HDDやUSB memoryなど)を接続し、Lionをインストールします。
2. インストール後の再起動で、外部ストレージから起動しないように、optionキーで内蔵HDDを選びます。
3. ターミナルを起動し、PlatformSupport.plist に以下6行を追加します。
<string>Mac-F4218EC8</string><string>Mac-F42786C8</string>
<string>Mac-F4208CC8</string>
<string>Mac-F42DBEC8</string>
<string>Mac-F425BEC8</string>
<string>Mac-F4208EC8</string>
$ vi /Volumes/"(ディスク名)"/System/Library/CoreServices/PlatformSupport.plist
4. リカバリパーティションをマウントし、3. で修正したPlatformSupport.plistをコピーします。
デバイス名を調べてマウントする必要があるので、dfコマンドなどで調べます。
$ mkdir /Volumes/RECOVERY
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Capacity Mounted on
/dev/disk0s2 154Gi 110Gi 43Gi 72% /
devfs 183Ki 183Ki 0Bi 100% /dev
map -hosts 0Bi 0Bi 0Bi 100% /net
map auto_home 0Bi 0Bi 0Bi 100% /home
/dev/disk0s3 32Gi 24Gi 8.1Gi 75% /Volumes/BOOTCAMP
/dev/disk1s2 59Gi 4.8Gi 54Gi 8% /Volumes/"(ディスク名)"$ mount -t hfs /dev/disk1s3 /Volumes/RECOVERY/
$ cp /Volumes/"(ディスク名)"/System/Library/CoreServices/PlatformSupport.plist
/Volumes/RECOVERY/com.apple.recovery.boot/PlatformSupport.plist
$ umount /Volumes/RECOVERY/
$ rm -fr /Volumes/RECOVERY/
5. Core2Duoに換装したIntel Macでoptionキーを押して、Lionインストール済の外部ストレージを選択し、起動確認します。
非対応Intel Macの方で、起動OKまで確認できれば、内蔵HDDと入れ替えてもいいと思いますよ。(HDDを入れ替えるためにも、また分解が必要になりますが・・・)これを機にSSDへ換装というのもいいかも知れませんね。
本体の改造(CPU交換、Memory増設、HDD交換など)が必須になってしまいますが、Lion非対応Intel Macでも、Lionを動かしたい! って人は結構いると思うので、そういう人はチャレンジしてみて下さい。
(KENTA)