地球の輪っか、発見

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地球の輪っか、発見

反陽子の輪っか!

...なので土星の輪みたいなビジュアルのインパクトはゼロでございますが、いえいえどうして、原始的な地球人の目には「見」えなくとも大変な発見であることには変わりないんですよ、はい。

科学誌「New Scientist」によると今回見つかった反陽子のリングは陽電子の雲に次ぐ発見で、どちらも地球の周りを目に見えないシールドのように取り囲んでいるものです。

実言うと反陽子のリングの方が陽電子より体積は2000倍大きいのに、発見は遅れちゃったんですね。どちらも、地球磁場にとらえられドーナツ状に地球を取り囲んでいる放射線帯(ヴァン・アレン帯)のリングの中にガシッと閉じ込められています。

遠い将来、反陽子(あるいは他のタイプの反物質)を燃料源として使う設計の宇宙船ができたら、このリングに突入してタンク満タンに詰めて虚空の彼方に旅立つ...みたいなことも実現するかもよ...と、この反陽子領域の存在を観測したローマ大トル・ヴェルガータ校の研究チームのAlessandro Bruno氏は話しています。自分の目の黒いうちに実現して欲しいような欲しくないような。

これ期待してきたみなさんには肩透かしだったかな...。

[New Scientist, Image]

JACK LOFTUS(原文/satomi)