発表されたときから、話題沸騰の超小型なマイクロ一眼カメラ「PENTAX Q」。小さいことはいいことだ! と思いますが、実際使い勝手や画質はどうなの? ということで、ペンタックスさんからお借りして、じっくり使ってみました。
大きさ比較は、なぜかオリンパスのデジタル一眼レフ「E-1」で。うちに適当な大きさのカメラがなかったもんで...。しかし、小さいですね。タッチの達也なら「信じられないだろ、デジタル一眼なんだぜ、これ」って言うでしょう。この小ささでレンズ交換できちゃうんですから。
今回は、01 STANDARD PRIMEという、35mm版換算47mm、F1.9のレンズが付属した、「PENTAX Qレンズキット」をお借りしました。
【外観編】まずは外観をじっくりご覧ください。
小さいんですが、マグネシウム合金が使われているからか、質感は悪くありません。昔のカメラのような趣があります。
ストロボ部分がポップアップ式になっています。実際にポップアップすると、周囲の人が「おお〜」とどよめくこと間違いありません。
ボディ前面にあるクイックダイヤルには、よく使う機能の4つのパラメータを登録しておくことができます。たとえば、カスタムイメージやスマートエフェクト、アスペクト比の設定などを割り当てることが可能です。
全体的な使い勝手は、なかなかよいのではと思いました。小さいのでボタン類を押し間違うことはありましたが、撮影中はそれほど気になりません。露出補正なども快適に行えます。シャッターボタン手前側にあるダイヤルが、なかなか使いやすかったと感じました。
【高感度編】さて、お次は高感度時の画質についてチェックしてみました。最低感度はISO125、最高感度はISO6400となっています。ここでは、ISO125からISO3200までをチェックしてみました。
夜の浅草寺で仁王立ちのこのかたにモデルを頼んでみたところ、心よくOKをいただきました。ご協力ありがとうございます。
それぞれ、撮影した画像から顔付近を切り抜いて等倍で表示します。
●ISO125
●ISO200
●ISO400
●ISO800
●ISO1600
●ISO3200
いかがでしょうか。ISO400くらいまでは色の傾向はあまり変わらない印象です。CMOSのサイズが1/2.3インチなので、それほど大きな期待はしていませんでしたが、実用上はISO1600くらいまではなんとか使えるのではと感じました。
【HDR編】PENTAX Qのシーンモードに「HDR」があります。これを使ってみました。
●通常
●HDR
通常ではつぶれてしまっているところや白飛びしているところも、HDRにするとちゃんと写ってます。ただ、写真全体のコントラストが下がってしまっているので、好みが分かれるところでしょう。
【実写編】ということで、いろいろ写真を撮ってきましたので、見てください。リンク先はすべて原寸大の写真が表示されますのでご注意を。
実際数日使ってみて思ったことは、なんといっても小さい! 最近は撮影があると、デジタル一眼レフとDP2xを持っていくことが多いんですが、PENTAX Qが増えても何の負担にもなりません。バッグの隅にちょこっと入れておけますから。
本体の重さは200g。01 STANDARD PRIMEは37g。合わせても237g。ちょっと大きなステーキくらいですかね。
撮影してて気になったのは電池のもち。200枚近く撮影すると電池のマークが残り1つくらいまでになってしまいます。まあ、電池自体小さいのでしょうがないといえばしょうがないのかもしれませんが...。
いずれにしても、とても楽しいカメラであることは間違いありません。専用レンズもいくつか発売されているので、手軽にレンズ交換が楽しめる、新しいシステムです。う〜ん1台持っておきたいなぁ。
PENTAX Q[ペンタックス]
(三浦一紀)