サムスン×グーグル共同開発のAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)搭載スマートフォン「Galaxy Nexus SC-04D」がついにその姿を現しました!
とにかく画面が綺麗! ワクワクワクワク。ひと足先にアイスクリームサンドイッチ齧った感想まとめておきます。
Android 4.0 (Ice Cream Sandwich)のポイント
まずはOSの説明から。
Android 4.0、通称Ice Cream Sandwich(ICS)のルック&フィールは従来とはガラリと異なります。GingerbreadとHoneycombのあいの子で、パパ似なところとママ似なところも少々あるんだけど、新しいところも盛りだくさん。
ICSのネイティブの解像度は1280x720ピクセルで、なんとGalaxy Nexusの縦横にぴったんこ重なる! つまりICS本来の美しさが無理なく素早く楽しめる、ということですね。
1280x720というのは編集部がこれまで見たSuper AMOLED Plus画面では最高の解像度です。Super AMOLED Plusは明るく鮮明で本当に美しいんだけど、今やっと解像度がその技術に追い付いたことでHDな体験が可能になりました。
4.65インチ画面にはNexus Sみたいなゆるやかなカーブが入ってます。ボタンはもうついてないので、こんな大画面にも関わらず手に持って大き過ぎない印象。NFC対応なので、次にくるモバイル決済の進化にも即応できますね。
あとICSには何故か気圧計も。何に使うんでしょうね? 我々もサッパリわかんないんですが、なんにせよICSには気圧計が入ってるってことで開発者のみなさん、よろしくよろしく。ジャイロスコープと加速度センサとGPSが入ってるのは想定内。
Galaxy Nexusはお国の事情に応じてLTEラジオが装備される国・市場もあれば、HSPA が装備される国・市場も。要は世界中どこに住んでいても(電波届く圏内にいる限りは)高速なネット環境につなぐことが可能なのです。
テキサスインスツルメンツの1.2GHzデュアルコアOMAPプロセッサ搭載(サムソン初)。RAMは1GB。
カメラと写真アプリも良さげで、ネイティブアプリでパノラマ撮影、タイムラプス映像、「ヒップスター風フィルター」までできちゃう! ビデオチャット中にリアルタイムで動画フィルタも使えるし(顔ワーピングでも遊べる)、iPhone 4Sみたいなインスタントシャッター(ゼロシャッターラグ)なので、ほぼシャッター押した瞬間のものが撮れます。1080p動作撮影も可能。
弱点は5MPなことかな。iPhone 4SやmyTouch Slide 4Gのセンサは8MPなので。これは実際使って差が出るかどうか見てみないとわかんないですよね。
携帯もスクリーンも最高ですけど、やっぱりここの主役はIce Cream Sandwichです。そちらの報告はこちら(未訳)。おいしいポイントはGoogleのGalaxy Nexusプロモビデオ(上)でご覧になれますよ。
続きまして、ERICA HO記者(元ギズ&ライフハッカー、現TIME記者)のハンズオン。
ハンズオン
Galaxy Nexusのフロントで一番目立つのは...ボタンがないこと。ほんと画面だけ。横にボリュームボタンと電源ボタンがついてて、まあ、それだけです。本体はスリークで、厚さたったの9mm。薄っ...! 薄過ぎるかも。
軽いです。 脆い感じはしないのだけど、私が携帯に求める頑丈さには足りない感じですね(レンガみたいなの持ち歩きたいわけじゃないけど、携帯の重みは不必要な重みじゃないですからね。←アメリカ基準かも)画面は4.65インチ。それじゃなくてもデカいのに、ベゼルが超・細いので、余計にガルガンチュア(巨人)に見えます! これ手が小さい人にはどうかな...いや、背面の手触りは良いのだけど、エルゴノミクスが私好みじゃない...。
が、このスクリーンは美しきキラーになりますよ。ピクセル密度といい、Super AMOLED(超有機ELディスプレイ)のリッチなカラーといい。間違いなしでしょう。
端末の反応はサクサクです。デュアルコアの1.2 GHzのプロセッサなので、Ice Cream Sandwichという主役の持ち味を最大限引き出して余りある感じ。使ってみると、専用ボタンがないことは意識せずに使えました。Android経験者ならIce Cream Sandwichはホントすぐ使いこなせますよ、UIは今までと違うけど(改善した、と思う)。
新ソフトウェア最大の利点は...まあ、顔認識でロック解除できること、音声ディクテができること、目の不自由な人に画面読み上げ機能がついたことなど最先端な利点も多々ありますが、身近なところでは起動中のアプリの切り替えができること、アプリが一瞬で閉じれることが何と言っても嬉しいな。Gingerbreadではこれができないのが大きな痛手でしたからねー。
ウィジェットとアプリはメニューが分かれているので、ホーム画面でちゃちゃっと管理できます。ただしMailアプリは探してもGmailしか見つかりませんでした。変なの。他のメーラー使ってる人は不便ですよね。
カメラ専用アプリもぐんと改善しました。シャッターラグはもうほとんど感じません。だからって毎度最高の写真が撮れるってわけじゃないけどね(ラグよりむしろNexusのイメージセンサの問題じゃないかと疑ってみる)。パノラマ撮影モードも簡単にできました。これはAndroidに1本だね。
ブラウジングも快適です。アップデート後のAndroidブラウザで最高の機能は、モバイルビューとデスクトップビューを簡単に切り替えられるオプションが備わったことでしょう。これは単純なことだけど、嬉しい改善です。
Ice Cream Sandwichは基本、驚異的なものになるポテンシャルは十分あります。ただこのGalaxy Nexusを通して使うのより、自分はもうちょっと良いかたちでそれを手にしてみたいなって思いますけどね...。
スペック
Galaxy Nexus
Network HSPA 21 850/900/1900/1700/2100; EDGE/GPRS (LTE will be available depending on region)
Processor1.2GHz dual-core processor
Display: 4.65-inch 1280 x 720 HD Super AMOLED
OS:Android Ice Cream sandwich
Cameras:Rear cam: 5-megapixel, Front cam: 1.3-megapixel for video call
Video: Playback and recording at 1080p (30fps, MPEG-4/h.263/h.264)
Connectivity:Bluetooth 3.0, USB, Wi-Fi 802.11 a/b/g/n, NFC
Sensors: Accelerometer, compass, gyro, light, proximity, barometer
Memory: 1GB ram 16/32GB storage
Battery: 1750mah standard battery
Size: 135.5 x 67.94 x 8.94; 135g
ネットワーク: HSPA 21 850/900/1900/1700/2100; EDGE/GPRS(LTEは発売される地域による)
プロセッサ:1.2GHzデュアルコアプロセッサ
ディスプレイ:4.65インチ 1280 x 720 HD Super AMOLED(PenTile配列)
OS:Android Ice Cream sandwich
カメラ:リアカメラ 5MP/ フロントカメラ1.3MP(ビデオ通話用)
ビデオ:1080p再生&録画(30fps、MPEG-4/h.263/h.264)
Bluetooth 3.0, USB, Wi-Fi 802.11 a/b/g/n, NFC
センサ:加速度センサ、コンパス、ジャイロ、ライト、近似センサ、気圧計
メモリー:1GB RAM 16/32GBストレージ
バッテリー:1750mAh標準バッテリー
サイズ:135.5 x 67.94 x 8.94インチ、35g
さ、どうでしょ? アップルが4Sで開けたドアの隙間にAndroidが片足突っ込んだ...と思います? 因みにアメリカも11月発売。噂ではキャリアはベライゾン、お値段は299ドルとのことです。