この青く美しい地球はどうやって作られた?
トップの地球の画。これは最も正確で最も高画質な地球の画、さらにiPhoneのデフォルト壁紙になっていることからも、最も有名な地球の画だと言っても過言ではないでしょう。この最も有名な地球の画像は写真ではありません、複数毎の画像からNASAが作成した地球のイメージ。この画を制作したのはRobert Simmonさん。
Simmonさんが画制作にあたり使用したのは、Reto Stöckliさんによって作られた4万3200 x 2万1600ピクセルの地球の巨大地図。この地図には人工衛星が100日以上かけて撮影した約1万枚(各300メガバイト)の画像が使われています。Stöckliさんは丁寧に画像にある雲を取り除きこの巨大な地図を完成させました。
Simmonさんは、この地図に地球がよりリアルに見えるように(又は地球ってこうだと思っている画に近づけるために)細かいディテールを足していきました。
NASAにある海洋の葉緑素のレベル(植物性プランクトンのモニタリングで使われているもの)のデータをチェックし、それにしたがって海上に細かい質感をつけていきました。氷エリアにも質感をプラス。次は、200枚ものサテライトイメージから雲の画を作成。これらの画を全てElectric Image(Macベースの3Dソフトウェア)に取り込み立体的に。こうして球体となった、地面&海・ハイライト部分・雲・昼夜用のマスク・大気のモヤという6つの画ができました。これらをPhotoshopに取り込み、数時間かけて組み合わせたものがこの最も有名な地球の画になったのです。
Simmonさんがこの地球の画に関して1番驚いたのは、初めてiPhoneを購入して電源を入れた時だったそうです。そこにはSimmonさんの地球があったのですから! AppleはNASAのこの画を壁紙のデフォルトに選んだのですが、Simmonさんはそれを自分のiPhoneで見るまで知らなかったそうです。
そうこ(Jesus Diaz 米版)