驚いて声もでません。
水ぼうそう、ウイルス感染症の一種。子供の時にかかったことある人いますか? または予防接種をうけたことのある人。1度かかれば(もしくは予防接種で抗体が体内にあれば)その後発症する可能性は低いと言われています。
が、自分の子供に予防接種を受けさせるのが嫌な親もいるのです。理由は、予防接種を信用していないだったり、アレルギーを心配しているだったり、子供に自然の免疫力を付けさせたいだったり様々です。予防接種の問題は各家庭の方針の話なので置いておくとして、予防接種を受けないけど子供に免疫力をつけさせるために子供をわざと水ぼうそうにかけたいという親がいるのです。うむ、成人してからかかると大変ですからね。ここも100歩譲って置いておくとして、子供を水ぼうそうに感染させるためのその方法が、手紙でウイルスを送ってもらうというから驚きです。
手紙の中身は、感染した子供がなめたあめ玉や使用した綿棒等。これをジップロックに入れてそのまま普通郵便で送っているのです。医療機関からじゃありませんよ。一般家庭から一般家庭へです。どこの誰だかいまいちわからない水ぼうそうということでしか接点のない他人のあめ玉を、です。
そして、この手紙感染の連絡手段、メンバー集め、情報収集に使われているのがFacebookページ。さらにこのページでは近くで感染している子供を探して一緒に遊ばせようという水ぼうそうパーティーなるものまで企画。いくら米国の話といえどもスルーしにくい話です。
水ぼうそうは感染症です。フェニックス子供病院のA.D. ジャコブソン医師は手紙で感染力の強いウイルスを送るなんて考えられない、とその危険性を述べています。そりゃ、そうですよ。大人が感染すると脳炎や肺炎の合併を引き起こす可能性もあります。ウイルスがはいっている手紙が人知れず米国中を飛んでいるかもしれないと考えると怖いです。
送っている親達は、この怖さを感じないのでしょうか。
[KPHO]
Image HealthMedicalOnline
そうこ(Kristen Philipkoski 米版)