ドアと思考力には不思議な関係が!
大切なことを考えていたのに、あれれ、いつの間にか何を考えていたのかすらも忘れてしまった...みたいな経験ってありませんか? ボクなんてしょっちゅうですけどね。なんだか最近は物忘れがひどくなってきてるんだろうかって思わず心配になってきたり?
いえいえ、でももしかすると心配いらないかもしれません。このほど学術誌「Quarterly Journal of Experimental Psychology」に発表されたノートルダム大学のガブリエル心理学教授の研究結果から、考え事をしながら部屋を移動すると、ドアをくぐり抜けた瞬間に、ふと記憶が途切れてしまう傾向があることが判明したそうですよ。同じだけ歩き回ったとしても、部屋の中にずっといる人と、ドアを開けて部屋の外へ出て移動した人とでは、なぜか扉を通って部屋が変わった人のほうが記憶力が落ちちゃうみたいなんです。再び元の部屋に後ほど戻ってくると、進行中のタスクに関する記憶力が劇的に戻るといった現象は認められず、あくまでもドアをくぐり抜けると思考がパタッと途絶えてしまうとの仮説が実証されるに至ったとのことですね。
ちょっと面白い心理学分野の発表ですけど、なんとなく当たっているような気もします。ということは、要は可能な限り大きなオフィスを用意して、できるだけドアを開けて部屋から出ないように仕事を続ければ、かなり効率も上がるってことなのかな~
[Quarterly Journal of Experimental Psychology via Medical Xpress]
Brent Rose(米版/湯木進悟)