絶対遭遇したくない...
夜の帳のおりた海底をのら~りくら~り蠢くイモガイ(cone snail)...とそこに眠りこけた魚が1匹。身の丈は3倍もありましょうか。それを見た途端、イモガイの緩慢な動きがシャッキーンと覚醒します。
と言っても、魚に駆け寄って「どうもどうも、起こしてすいませ~ん」と挨拶するんじゃなしに、前以上に気配を殺してにじり寄って麻酔を噴射(0:40-)して逃げ足を封じ...
パクッ。グェー怖いよイモガイ! 全身が口になってるぅぅぅうぅぅ(1:02-閲覧注意)!!!!!!
そうなのです、イモガイはこんなノロマで平和な顔してるくせに、実は海底で一番危険な殺人鬼。この口みたいなのをピロピロ広げて魚を丸呑みしたら、あとは毒銛でひと突きドスン、クッなんでございますよ、ゾゾゾ...
毒銛から噴射される神経毒はシアン化物よりも強烈で、人間もこれにやられたらひとたまりもありません。実際、イモガイ毒で死亡した事例の報告も多数あります。
例えば最も危険な種のひとつ「Conus geographus」の毒銛には、なんと人間700人殺すだけの毒が含まれているんです。こいつの毒で全校生徒が消える!
重症の場合は筋まひ、視力減退、呼吸不全の症状があらわれ、死に至ることもある。抗毒素もないため、治療では体から毒が抜けるまで生命維持装置を取り付けなくてはならない。(Wikipediaより)
...ひぃ...このイモガイという間抜けな名前に騙されちゃいけませんぜ、絶対に遭遇したくない生き物No.1に選ばれるのにはそれなりのワケがあるのです。
[Fogonazos, Wikipedia and University of Utah]
JESUS DIAZ(原文/satomi)