壊れにくいHDDという課題もありますが...
高速起動で故障も生じにくいSSDに注目が集まっている現状ではありますけど、やっぱり安価で大容量という点ではHDDにまだまだかないませんよね~なんて思っていたら、このほどシーゲイトが将来的にHDD容量を飛躍的に向上させられる新技術のデモンストレーションを披露してきましたよ。従来の垂直磁気記録(PMR)方式では、3.5インチHDDで3テラバイトの容量が限界とも考えられているものの、新たな熱アシスト記録(HAMR)方式によって、1平方インチ当たり1テラビットという記録密度を達成。データを記録するエリアへ細く絞ったレーザー光線で加熱を行ない、データ書込みの安定化および記録密度の向上を実現するHAMR方式のHDDは、理論的に1平方インチ当たり10テラバイトまで記録密度をアップして、3.5インチHDDで60テラバイトという新製品の発売も夢ではないんだとか!
ソーシャルメディア、検索エンジン、クラウドコンピューティング、その他の大量にデータを消費するアプリケーションによって、今後もさらなるストレージ容量を求める需要は増大していくだろう。HAMRを始めとするHDDのイノベーションは、よりデータ量の大きいアプリケーションの開発をも可能にする貴重な存在となり、世界中の企業ならびに消費者に恩恵をもたらすものとなる。
そんなふうにシーゲイトのR&Dシニアバイスプレジデントのマークさんも語っていますが、本当に60テラバイトなんて巨大容量のHDDが身近に手に入る時代がやって来たりすれば、いまよりグッと世界は広がりそうですよね。
[Seagate via ExtremeTech]
Mario Aguilar(米版/湯木進悟)