水、それは生きるために必要なものだ。
水道ひねれば飲み水が出るなんて夢のようですね。当たり前と思っているこの環境も、発展途上国ではまだまだ実現が難しいのが現状。そこで注目されているのが、とある植物。通称、奇跡の木と呼ばれるワサビノキ。地域によっては古くから、食べ物や薬としてして使われてきました。そのワサビノキの種には実は水をきれいにする作用もあるのです。が、コスト面で難しいことと、浄化され飲用できる状態にあるのは短時間なため、今まで広く活用されることはありませんでした。
が、ここで朗報が! ネタ元であるAmerican Chemical Societyのサイトで、研究者のステファニー・B・ヴェルゴール(Stephanie B. Velegol)氏が、前述の問題の解消方法を発表しました。その方法とは、ワサビノキの種が持つ微生物を殺す役割をもつプロテインを正に帯電し取り出し、それを負に帯電した砂と混ぜて使うというもの。
その結果、この砂を使ってろ過された水は、飲用水として十分にキレイなレベルに。大腸菌と同じく危険な虫や微生物も完全にノックアウト。発展途上国で、今後広い使用が期待されています。
奇跡の木、さすがそんな名前がついているだけのことありますな。
Image: tonrulkens]
そうこ(MICHAEL HESSION 米版)