期待感が強すぎるのも、かえって辛いよね...
新しいiPadはスゴいぜ! これは感動の新作だよなぁって大盛り上がりで3月が終わってしまったようでもありますけど、やや一連の発売お祭り騒ぎを冷めた目でしか見れなかったなんて方がギズ読者の皆さまの中にもいらっしゃいませんか? そんなに本当に新しいiPadはマストバイな新モデルなのかな?素朴な疑問を抱きつつ、周囲で繰り広げられる新型iPad祭りの波には乗っていけなかった皆さま、決して数あるレビュー記事には書けませんでしたけど、ここで一段落したのを受けまして、これからのアップルへの愛とリクエストも込められた、米GIZMODO編集チームからの直球コメントをお届けいたしましょう。まだiPadを買うには至っていなかったという人には、ここだけの最も得する選択肢まで、しっかりとお教えしておきますよ~
最初に改めてお断りしておきたいのですが、ここから続いていく直球コメントは、すべて米GIZMODO編集チームの面々で、新しいiPadの発売直後に、初代iPadならびにiPad 2と徹底比較して飛び出した正直な感想の数々となっており、決してレビュー記事のようなレベルの内容ではありません。きっとIT業界で仕事をした経験がある人ならば、本音と建て前の境で苦しんだことは多々あると思うんですけど、そのなかなか口にはできない本音の部分を、できれば今後のアップルの発展への願いも込めた形でまとめてみようということになりましたよ。
それではそれでは、米GIZMODO編集チームの舞台裏の会話に耳を澄ませてみることにいたしましょう!
A:新しいiPadは、とにかくソツなく仕上がっているというのが率直な感想だけど、あまりグッと来る感動はなかったよなぁ...
B:このiPadはスゴ過ぎるぜっていう超感激レビューとかを目にするんだが、あそこまでは書けないよなぁ...
C:それはきっと期待感の問題じゃないかな。
A:新型iPadが素晴らしい製品であることは否定しないよ。そう、ただ正直に言って、期待と感動のバランスが、なんだかボクらのほうで勝手に期待し過ぎていたんじゃないかなとも思うんだ。
B:新しいiPadはグッドな製品であるのに変わりはないし、エクセレントな仕上がりであることは否定しないね。
A:でも、やっぱり自分でお金を出してまで買いたいとは思わないという...
C:なんだかさぁ、ボクらは今回の発表に先立って、結局はもっと違うものを期待し過ぎていたんだよ~
今回発売されたばかりの新しいiPadを手にして、米GIZMODO編集チームの中で、その性能が低いだとか、仕上がりが悪いなどなどで、すっかり失望してしまったみたいな反応の人は1人もいませんでしたね。でも、なぜか深い感動を覚えるまでには至らなかったという感想が共通していたようなんです。
A:ボクは初代iPadを使っていて、それで読書をしたり、インターネットを見たり、メールをチェックしたりして、で、これでわりと満足してしまっている。この状況を超える何か新しいものを期待しちゃってたんだと思うな。
B:初代iPadとiPad 2の違いは、わりとハッキリと出ていたと思うし、ボクはiPad 2が出た時に満足して買い換えたほうさ。
C:これ以上、iPadに何を求めたらいいんだろう?
A:バッテリーは改善してほしい。2日間は余裕で充電しなくても使えるiPadの新モデルが出てきてくれたら、それは間違いなく買いだね。
B:もっと薄くなってほしい。あとフレキシブルな構造もほしいな。
D:フレキシブルって何さ?
B:例えば、折れ曲がってしまうような衝撃が加わっても壊れたりしない構造。落としてしまったり、どこかにガツンとぶつけてしまっても、ディスプレイにキズも割れ目も入らないようなiPadが出てきたりすれば最高だよ。
C:ボクはそんなに薄さには感動しないけどね。
D:あのさ、もうiPadに超感動するような驚きの進化を求めること自体に無理があるんじゃないかな...
どうやら、米GIZMODO編集チームの間では、より長時間使えて、より薄くて軽くて、より頑丈で丈夫なiPadが発表されれば、かなり購買意欲をそそられるという意見が根強いようですが、やや発想の限界に来ているというシビアな指摘もあったみたいですね。
こちらの初期のiMacの登場の頃から~
~iMacのデザインは本当に別ラインナップになったと言ってもいいほど変わってしまいましたよね。初代iPadから新しいiPadへと進化する時、これほど大きな違いを見せられれば、もうそれは感動の新製品になるはずだって比較まで飛び出してきているのですが、ちょっと無理もありそうでしょうかね...
A:メモリーが増えたとか、プロセッサーが速くなったとか、新モデルでは大切な要素なんだろうけど、でも正直に言って、そこまでのパワーアップが必要なまでに、ゲーム以外のアプリは進化してこれてないんじゃないかなぁ。つまり、iPadでゲームをしまくるコアなゲーマーでもなければ、新しいiPadに買い換える必要ってあるんだろうか?
C:通常の使用には必要ないほどのスペックアップを追求する方向性に進んできているってことなのかなぁ。
B:初代iPadの登場は、やっぱり世界に衝撃を与えたんだと思う。で、それがあまりにも衝撃的だったため、なかなか最初の衝撃を超えるような感動の新モデルを発表できない辛さはあるんだろうね。
D:これはもう「ゴリラガラス8」みたいな、ありえない頑丈さの最強タブレットでも出すしかないんじゃ~
A:ヘビーゲーマーか、ブラウザーでタブを開きまくってネットするみたいなヘビーユーザーでもなければ、スペック的に新しいiPadが絶対に買いなんて人は思いつかないかなぁ。
B:ボクはいまのiPad 2で十分だな。結局はiPad 2が最も軽くて薄いってことだろう?
D:いま初代iPadを我慢して使ってきて、やっぱりもうその非力なパフォーマンスに限界を感じているところなんだけど、どうやら結論はiPad 2でも買い替えは十分ってことになりそうだね。
A:いま一番の狙い目は、中古で程度のよいiPad 2なんじゃないかな。新しいiPadのおかげで値段も下がってくれてるし。
C:リファービッシュモデルのiPad 2なんかも、いい狙いになってくるよね!
とまぁ、こんな感じの裏話が米GIZMODO編集チームでは繰り広げられているわけですね。皆さん、アップルが大好きなんですけど、それだけに今後のiPadに求めるものにはシビアな意見もあるようで、魅惑の新モデルを期待する気持ちが強過ぎる感もあるのかもしれません。iPhoneにしても、iPadにしても、すでに多くのユーザーの目も肥えてきていますし、ここからさらなる革新的なブレイクスルーを打ち出してくるのは、かなりの至難の技なんでしょうね~
Casey Chan(米版/湯木進悟)