これが世界一を支える技術か。
Xデーは5月22日。さぁ、この日、わかりますよね? よね? そう、東京スカイツリーの開業日ですよ~。
その高さ634メートル、自立式電波塔として世界一のスカイツリー。展望デッキからの眺めなどは各メディアで先行公開されているのでご存知かと思います。ではちょっと視点を変えて、ギズモードらしくその見晴らしを支えるテクノロジーへと目を向けてみましょう。
今回注目するのは、「空」ではなく「足元」。天を捉えるその高さまで人々を運ぶ、エレベーターです。スカイツリーのエレベーターには東芝が誇る最先端の技術が組み込まれているんですって。
東芝と聞くとREGZAとかLED電球とか家電のイメージが強いですが、エレベーター技術も得意だったとは完全に盲点でした。世界に誇るこの技術、わざわざCMを作成する理由もわかります。では早速CMを元に、スカイツリーのエレベーターにはどんな技術が施されているのか見ていきましょう。スカイツリーに搭載されているエレベーターは大容量でありながら、その速さは世界最速クラスの分速600mという脅威的なスペック。つまり、1分かからないうちに地上から展望デッキまでいけちゃうんですよ、コレ。
「ソレは理論値だよ!」という意見も聞こえてきそうですが、いやいや。地上350メートルの天望デッキまでは約50秒。上昇・停止時の減速を含めての時間なので、ビックリするほどの速さです。
もちろん、速いだけじゃなくて静音性や安全性も先進の技術ですよ。コインを縦に置いても倒れない位安定しているんですって。安定して静かに、気がつけばin the Sky。ではそのエレベーターのCMをご覧ください。
このCMは新しいシンボルへの期待感や、体感したことのない高さへと至る心のざわめきといったワクワクする感情が見事に表現されていますよね。
LED電球のCMといい、最近の東芝のCMはなんかこう、心にスッと入ってくるものがありますよね。僕ももしコレに乗れたら、その時は心のなかで数えちゃうんだろうなぁ~。348! 349!! 350!!! ってね。
現在スカイツリーの見学は予約制となっており、気軽に「よし、登ってみるか!」とはいきませんが、もし運良く予約できた際には、上りと下りのその時に一度。目線を足元へと向けてみてはいかがでしょうか?
あなたを50秒間包むその箱は、世界一とも呼べる技術の結晶です。
(小暮ひさのり)