これは要チェックだ! もうちょっと待っておけば新モデルが出たのに...と後悔しないため、いまはグッとこらえて買うのを待つべきガジェット9選

  • author 湯木進悟
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これは要チェックだ! もうちょっと待っておけば新モデルが出たのに...と後悔しないため、いまはグッとこらえて買うのを待つべきガジェット9選

どうして先に教えてくれなかったの?

ガジェットの買い物ほど、理不尽なショッピングはないんじゃないかなって実感させられることがありますよね。決意を固めて大金を注ぎ込んで買ったのに、わずか数か月後にニューモデルが安くで発売され、なんだか先に最後に古いモデルを買わされてた自分がバカみたい...そんなショックを味わった経験は、ギークなユーザーほど数知れずあるのではないでしょうか。

そもそも新製品や気になる製品は、気を逃すことなく逸早くゲットして堪能すべきものだとも思うのですが、いつもいつも発売時に並んででも買えるわけではないですよね。でも、やっぱり新発売で買いそびれた製品のことは気になってて、ある時、ふと値下がりバーゲンセールをしている瞬間に出くわしたり、ようやくお金が貯まって買える状況になり、それ急げって買ったのに、実はもうちょっと待っておけば、もっといい最新モデルが発表されて発売と同時に買えたのになっていう展開を迎えてしまったりするわけなんですね~

もちろん店頭で販売している人にだって悪気はない場合もあって、アップルの新製品なんて、正式発表の前日ですら販売店員でさえだれも情報を知らされていないことがザラにあるそうですよ。とはいえ、ありゃま、この前買ったばかりなのに、どうしてあと少し待てなかったんだ! そんなふうに自分に問いかける敗北感ほど虚しいものはないかもしれませんよね。できるなら、これだけは避けて、あの時、グッとこらえて待ってた甲斐があったよなって優越感にすらひたってみたいものです。

そこで今回はいまこの瞬間に急いで買うのはちょっとよしておいたほうがいいかもしれない物ランキングを、夏のボーナスシーズンを前に厳選してチョイスしてみましたよ。取りあえず買ってしまうにしても、まずは今後の展開を十分に承知した上で買っておくのに越したことはないでしょう。いざ順番に要チェックですよ。

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1. iPhone

アップルが6月に開催するWWDCにおいて、どこまで次世代の「iPhone 5」なる新モデルの正式発表が行なわれるのかは定かでありませんけど、いずれにせよ、なんらかのバージョンアップして進化したiPhoneの発売が今年後半に迫っていることだけは確かなのではないでしょうかね。それがもうiPhone 5とは呼ばれず、これからは「新しいiPhone」「新型iPhone」とだけしか呼ばれないのだとしても...

新たに今秋に発売が期待されるiPhoneは、単に「iPhone 4」から「iPhone 4S」へと変化を遂げたのとは比較にならないほど、大幅なモデルチェンジが予想されていますよ。より高速なプロセッサーの搭載、よりスペックアップしたカメラの装備、もしかすると、もう少し大きく、さらに美しい解像度のディスプレイを備えることだってあるのかもしれませんし、4Gの高速通信環境への対応も強化されることでしょう。

もちろん、いますぐ今夏にiPhone 5の販売が開始されるというわけではないとも思われますけど、基本的に携帯電話キャリアとの2年契約に縛られることが多いスマートフォンの購入時期には非常に慎重になったほうがいいでしょうね。つまり、いま新規でiPhone 4Sを購入した場合、このまま2013年中もずっと周囲の皆がiPhone 5なんて新しいモデルを楽しそうに使っているのを横目で見ながら、iPhone 4Sの「Siri」に向かってブツクサと愚痴を言ってる自分の姿があるのかもしれません。これからニューモデルの投入前に、どんなに魅力的に思えるiPhone 4Sの投げ売りバーゲンセールが行なわれていたとしても、ここはグッとこらえておいたほうが勝ち組になれる可能性大でしょうかね~

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2. Windowsタブレット

タブレットの世界はiPad陣営Android陣営とに二分されているというのが確かだとは思いますが、市場にはOSに「Windows 7」を搭載する、いわゆるノートパソコンにもタブレットにもなる製品が、まだ数は少ないものの、まったく出回っていないわけではないようですね。ただし、このWindows陣営のタブレットの現時点での購入は、本当によくよく考えたほうがいいのではないかなと感じています。

Windows 7が搭載されていることで、タブレットながら日ごろのデスクトップ環境がそのまま使える利点を前面に出してはいるものの、まだまだどうひいき目に評価しようとしても、タッチ操作のユーザーインターフェース(UI)の快適性能で、まったくWindowsタブレットではiPadにもAndroidタブレットにもかなわないもどかしさがありますね。ピンチもズームも使いにくいったらありゃしませんし、やっぱりパソコン向けのソフトウェアアプリを、そのまま指先タッチのタブレットで使おうというアプローチそのものに、残念ながら無理があるんだとも思いますよ。最低でもスタイラスペンを使う操作環境じゃないと、ほとんど使い物にならないのではないでしょうか...

ただし、このWindowsタブレットが大きな壁にブチ当たっている現状も、今秋の「Windows 8」のリリースをもって、格段に変化するのではとの期待が高まっていますね。デスクトップOSにも新たに取り入れられるMetroのUIと、これまた新しくタッチフレンドリーに続々とリリースが期待されるアプリの数々が、Windowsタブレットの存在感を大きく押し上げてくる可能性大ですね! ARMベースのWindows 8タブレットは、よりスリムで長時間駆動バッテリーの優れた新製品を次々と生み出してくるのではないでしょうか。

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3. ウルトラブック

昨年からポツポツと新モデルの発売が開始され、もう早くもギズ読者の皆さまの中にも、バリバリとウルトラブックを使っているぜって方がいらっしゃるのかもしれませんよね。とにかく超スリムで高速起動というノートパソコンユーザーにとっては喜ばしいアピールポイントが掲げられ、ASUSの「ZenBook」シリーズなどを筆頭にウルトラブックの普及を各メーカーが狙ってはいますが、まだこれからウルトラブックを買うところだって方には、まさにいまこそグッとこらえて少し待つことをお勧めいたしますよ。

実は各メーカーから今夏よりウルトラブックのラインナップ一新が計画されており、いずれもインテルの最新CPU「Ivy Bridge」の搭載と、より高解像度のディスプレイの装備で生まれ変わってくる予定のようです。ディスプレイの解像度を選ぶ大切さは、低価格のノートパソコンをそのまま買ってしまわないほうがいいアドバイスでも最初に紹介されていましたけど、例えば、ASUSの「ZenBook Prime」新モデルでは、まさにウルトラブックでは最強の作業環境を実現する1920×1080ピクセルの解像度を備えますよ。Lenovoから今夏にリリース予定の14インチサイズの「ThinkPad X1 Carbon」は、1600×900ピクセルの解像度のマットタイプのディスプレイを装備し、ウルトラブック界ではベストなキーボードを備えると大評判のようです。

あれれ、もう数か月の辛抱で、同じウルトラブックを買うにしてもHDスクリーンモデルが選べて、ディスプレイに表示される情報量が大幅にアップし、もっといいCPUのモデルが同じ値段で買えたのに~という展開になる可能性は非常に大ですね。いずれにせよ、このウルトラブックの第2の波で、またユーザー層が拡大していくことだけは間違いなさそうですよ。

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4. MacBook Pro

今回、ここで取り上げるまでもない話題なのかもしれませんけど、6月にアップルが開催するWWDCにおきまして、ほぼ確実にラインナップの刷新が期待される「MacBook Pro」を、いま慌てて買ってしまうのだけはヤメておきましょう。たとえ現行モデルの値下げ販売が始まっていたとしても...

今夏にニューモデルとして発売されるMacBook Proは、より軽くなって、より美しい高解像度のディスプレイ(とうとうMacBookにもRetinaディスプレイがやって来るなんて噂まである)を装備するとの憶測まで流れており、当然ながら、搭載CPUは「Ivy Bridge」へとパワーアップが確実視されていますね。おまけにUSB 3.0ポートを新たに備えることや、最新版の「OS X 10.8 Mountain Lion」が標準搭載などなど、期待の噂は絶えません。少なくとも新モデルの正式発表を待って比較してから、値下げ販売中の旧モデルの購入を検討するのが得策と思われますが、この噂通りのMacBook Proが姿を現わしてきたら、間違いなく速攻で新モデルを買いですよ!

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5. Androidタブレット

先ほどはWindows 8の登場までWindowsタブレットなるものの購入に走ることだけはヤメておいたほうがいいって話でしたけど、もしかするとこれからAndroidタブレットを購入しますよって方でも、いまはちょっと待つほうがいいのかもしれませんよ。

もちろん、すでにAndroidタブレットの中には、パワフルで高速なクアッドコアのCPUを搭載するモデルが発売されており、これを選んでおけば間違いないでしょうって考え方もあるのですが、これからAndroidタブレットで大きな流れとなるのは、あのRetinaディスプレイのiPadにも匹敵する高解像度のディスプレイ搭載モデルの発売です。1280×800ピクセルの解像度からは大きく進化した1920×1200ピクセルの美しい解像度のAndroidタブレットを、すでにASUSAcerが披露していることからすると、今後は高解像度タブレットがAndroid陣営にも続々とやって来るでしょうね! ぜひ可能ならばHDモデルの登場を待ってからAndroidタブレットを購入していきたいものです。

あっ、ちなみに逆にタブレットはやっぱりiPadがいいよなって心が決まっている方は、もういますぐにでも、なんら迷いなく「新しいiPad」を買っておいて後悔することはないと思いますよ。この春に発売されたばかりの新たなCPUにRetinaディスプレイで生まれ変わったiPadは、間違いなく今後数か月も最新モデルとして君臨しつづけ、あともう少し待っておけばよかったって、現時点での買い物で後悔させられることはないのでは?

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6. スマートTV

いまどうしてもリビングのテレビが壊れちゃったから、すぐにでも買い替えなきゃねって急な事情でもなければ、ちょっと今年はテレビの購入を待ってみたほうがいいのかもしれませんよ。まだあくまでもなんの確たる根拠もない噂でしかありませんけど、やっぱり大本命は、これからシャープとアップルが手を握って出してくるかもしれない「iTV」の登場でしょう! とうとうテレビ画面でも「iTunes」から映画にミュージックビデオにアプリで楽しみいっぱいって時代の到来を、あの美しいRetinaディスプレイのハイビジョンテレビ音声認識アシスタントのSiriと一緒にお祝いできれば、これはどんなに値が張っても買いに走る価値があるかも~

たとえすぐには噂のようなスマートTVがアップルから出てこなかったとしても、これから各メーカーより次々と投入が予定されているスマートTVの登場を待つ価値は大きいでしょうね。例えば、LGは、あの最新の「Google TV 2.0」をUIに搭載する新モデルの発売計画を明らかにしています。Siriも顔負けな音声でもジェスチャーでもテレビを操作できる最新のコントロールシステムを装備してくるようで、とても楽しみですよ。また、すでにLenovoは中国市場で「Android 4.0」を搭載したスマートTVの発売を開始しました。きっと他の市場へもこれから投入してくるでしょうね。オシャレなIKEAからインテリア一体型のスマートTV「Uppleva」が発売されるって正式発表までありましたし、この分野では今後の発展が著しいものとなりそうですよ。ちょっとしばらくは値下げ合戦も含めて様子見しておいたほうがいいのかもしれませんよね。

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7. Windows Phone

iPhoneでもAndroidケータイでもない、スマートフォンで魅惑の第3勢力になるって触れ込みで登場してきたはずの「Windows Phone」ですけど、いまのところまだマイクロソフトが期待したほどの大成功を収めるまでには至っていないようですね。もちろん、海外ではNokia「Lumia 900」ですとか、HTC「Titan II」などが人気モデルとなる勢いを出してきてはいますが、このいまの段階では、まだまだWindows Phoneへと走るのは待ったほうがいいと思いますよ。

というのも、やはりWindows Phoneを使いこなそうとしてみると、iPhoneやAndroidと比較して、まだまだ少ないアプリの数や不十分なマルチタスクの操作感、さらにはスペック的にも物足りなさを感じさせられる局面が多々あります。ただし、これも今年後半にマイクロソフトからリリースされることが予想される「Windows Phone 8」の登場後は、大きくいい方向へと変化していくと期待されていますね。とうとうWindows Phoneでもデュアルコア以上のCPUが搭載されるようになり、もしかするとRetinaディスプレイもビックリな美しい画面を売りにする新モデルだって出てくるのかもしれません。中には現行の「Windows Phone 7.5」からスムーズにWindows Phone 8へとアップグレード可能なモデルも出てくるかもしれませんが、それがはっきりしない以上は現時点ではWindows Phoneの購入は待ちがお勧めでしょうかね...

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8. 電子書籍リーダー

残念ながら、そもそも日本国内では海外とは事情が異なり、電子書籍の販売環境そのものが、まだまだ十分には整っていないこともあって、いまいち盛り上がりにも欠ける電子書籍リーダーの販売市場のようですが、Eインクのモノクロ画面の電子書籍リーダーのラインナップが充実している海外では、これから新たな改良モデル投入の波を迎えていくようですよ。Barnes & Nobleは、暗闇でも読書を続けられるバックライトを搭載した「Nook Simple Touch」の新モデルの発売を開始しましたし、同じくAmazonからもバックライトを搭載する「Kindle」の発売が迫ると噂されています。

なによりもEインクの電子書籍リーダーは、これからは白黒のモノクロ画面ではなく、カラー画面へと移行していくのではないでしょうかね。あるいはお買い得なAndroidタブレットとしても大成功を収めてきた「Kindle Fire」には、今秋以降に最新モデル「Kindle Fire 2」の発売が予定されているだなんてリークが流されてもいました。カラーで高解像度のディスプレイを、ついにiPadと正面対決することになる8.9インチサイズで備えてくるとすれば、なんだか楽しみな展開も予想されますし、これを黙って見ているわけにはいかないライバルのBarnes & Nobleも、やはりタブレットの発売を計画しているようですね。

ぜひぜひ日本国内でも、これから電子書籍の大旋風が起きることなどを期待しつつ、いまは新モデルの登場を待っておく段階でもあるのかもしれません。そうじゃないと、せっかく張り切って電子書籍リーダーを買ってみたけれど、いまの明るい場所でしか読めないモノクロ画面のモデルだなんて、昔の化石みたいな存在として語られる時代が、もうすぐやって来そうな予感ですからね~

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9. BlackBerry

スマートフォンiPhoneAndroid、それにこれからはWindows Phone三つ巴の争いの時代だって? 冗談でも、そんなこと言うのはよしておくれよ!

きっと最も古くからスマートフォンを使ってこられたビジネスユーザーのBlackBerryファンからしてみれば、現在のようなBlackBerryの落ち込みようは悪夢でしかないでしょうかね。モバイルでメールといえばBlackBerryに勝るものはなしなんて評価が絶対だったBlackBerryメーカーのResearch In Motion(RIM)にとって、ここまで後発の他社陣営にスマートフォン市場でシェアーを奪いまくられるとは、まさに大誤算だったのではないでしょうか。

ただし、BlackBerryファンにとっては大きな期待を抱きたいニュースが、これから正式リリースされてくる「BlackBerry 10」のOSの登場以降に続々と控えてもいそうですよ。BlackBerryといえば、どうしてもQWERTYキーボードの搭載ゆえに小さめの2.4インチサイズくらいのディスプレイが装備されたデザインが主流でしたけど、ここがタッチスクリーン活用と新OSの組み合わせでググンと変わってきそうです。いまはジッとBlackBerryの華麗なるスマートフォン市場での復活を待つ...そんな決断が大当たりする今後のBlackBerryの大躍進なんて展開になったら本当におもしろいでしょうね。

いかがでしたか? 目まぐるしく変化しているIT業界ですが、なんだか2012年は後半から一気にブレイクする分野が数多く控えているのかもしれませんよね。ここはグッと衝動買いを抑えて待ちながら、しっかりとお金を貯めておいたほうがいいのかもね~

Avram Piltch(米版/湯木進悟)