そんなある日、レスキューセンターの庭で知り合ったのが、黒の雑種犬ブレアです。
ブレアは小さな野良の頃、銃で脚を撃たれて、犬や人を怖がる犬になっていたんですが、なぜか盲目の犬タナーとは馬が合って、たちまち仲良しに。
そしてついにはブレアがタナーの綱を口にくわえて引いてあげるまでになったのです。
これには獣医さんもビックリ仰天。TVのアナウンサーに「目が見えないの知って引っ張ってるんでしょうか?」と尋ねられ、「そりゃそうですよ。疑いの余地もないことかと。こういうのは見たことがないです」と話してますよ。
ブレアと知りあってからというもの、タナーは失禁の発作もぴったり収まって安楽死の危機を無事脱出しました。ブレアも前より人懐っこくなり、飼い主さんも大喜びです。獣医さんも「素晴らしいシナジーだね」とコメントしてますよ。
ニュースの最後に出てくるのは「帰る時間だよ」と言いつけると、耳の聞こえない犬ベンソンのところまでピューンと走っていって首輪を噛んで引っ張ってくる犬バフィー(下)ですね。
あんな一生懸命くわえて。動物の脳の働きって、知ってるようで実はまだ知らないことがたくさんあるんですね...。
JESUS DIAZ(原文/satomi)