正常に動作しさえすれば良いルーターを評価するのが難しいかもしれませんが、ひっそりと新しくなったアップルの白い箱、AirMac Express ベースステーション。これが地味に良い感じなのです。
これは何?
同時デュアルバンドの802.11n Wi-Fiに対応したアップルのWiFiルーターです。
AirPlayもサポートして8400円です。どんな人向けのもの?
難しい設定が不要で、ちゃんと動作する安価なルーターが欲しい人なら誰でも使えます。つまり、万人向けですね。
デザイン
壁のコンセントに直接挿すタイプだった前世代のデザインがすでに懐かしいかな? ランプが1つだけの、小さくて白いシンプルな箱型になりました。
使ってみて
うーんと。他のガジェットと違うのは、「触わり続ける」ということが無いことですよね。だってルーターですもの。ただ家の中に鎮座してひたすらインターネットをお届けするために生まれたのだもの。
ああ、AirPort ユーテリティアプリで、簡単に設定の変更も出来ますね。
良いところ
NAT設定とか、 IPv6 DNSサーバーの設定とかしたいですって? シンプルな外観なのに、カスタマイズは必要に応じて幾通りも可能。これは本当にパワフルなルーターですよ。AirPlayミュージックシステムを使って、家の中のサウンドシステムとしても使えるのも良いですよね。
そして
2.4GHzと5GHzの両方の周波数を同時に使えます。ただし大きい家だと行き届かないので追加が必要になりますね。
微妙なところ
とりあえず、前世代のExpressの周波数と大きな変化はないかもしれないところでしょうか。
テストメモ
MacBook AirとiPhone 4Sからのダウンロード速度に関しては、新しいExpressの方が速かったですね。Macbook Airは、26.8メガバイト/1秒(新Express)、19.74メガバイト/1秒(前Express)でした。iPhone 4Sは、23.34メガバイト/1秒(新Express)、15.67メガバイト/1秒(前Express)でした。
Speedtest.netでのテスト結果の平均値はこのような感じで、MBAは5 GHz 周波数で、iPhoneは 2.4 GHzでした。
これは買い?
間違いないですね。
可愛くて、速くて、ものすごくシンプルで、持ち運びもし易いし、もしカスタマイズしまくりの超パワフルなネットワークが必要としていない、もしくはWindowsのAirPort ユーティリティのバージョンが古かったりしない限り、これは買いです。
買って、設定して、そのあとは快適なインターネットライフを送るのみです。
・同時デュアルバンド802.11nワイヤレス、AirPlayでスピーカー接続するための3.5mmミニオーディオジャック(アナログ/オプティカル)
・同時接続:最大50台
・プリンター接続:USBから可能
・ネットワーク互換性:NAT、DHCP、PPPoE、VPNパススルー(IPSec、PPTP、L2TP)、DNSプロキシ、SNMP、IPv6(6to4、マニュアルトンネル)
・重さ:240g
・サイズ:98mm x 98mm x 23mm
・価格:8400円
・ギズランク:4.5
※ 一部表記を変えさせていただきました。ご指摘有り難うございます。
Sam Biddle(原文/mayumine)