皆さんはもう観ました?「ダークナイト ライジング」。 僕もこの前観ましたが、個人的には完結編にふさわしい終わり方だったなと思ってます。
そのうえ、観ていて常に思ったのは「バットマンかっけー!」ということ。さすが富豪のブルース・ウェインがヒーローやってるだけはあります。でも、バットマンの装備はお高いんでしょ? ということで、海外の経済系サイトMoneySuperMarketが、「バットマンになるための価格」を試算しています。今回はその中でも特にバットマンの乗り物のコストに注目して、現実の乗り物の価格なんかと比べてみました。
・バットモービル(タンブラー)
クリストファー・ノーラン監督のバットマン三部作全てに登場している「バットモービル」、ことタンブラー。これまでバットモービルと言えば流線型のデザインが印象的でしたが、戦車とスーパーカーを融合させたかのようなデザインが逆に新鮮でリアリティがありますよね。
そんなバットモービルのお値段は、MoneySuperMarketの試算によると1800万ドル(約14億円)!
これはスーパーカーの中でも最高級なブガッティ・ヴェイロン スーパースポーツ(260万ドル=約2億円)が7台買えちゃうお値段。軍用の乗り物と比べても、日本の自衛隊の10式戦車が7億円と言われているので、その倍のコストです。さすが、実用に至らなかったプロトタイプという設定のタンブラー。ケタ違いだわ。
・バットポッド
前作「ダークナイト」で鮮烈なデビューを飾ったバットマンの2輪車「バットポッド」。前述のバットモービルの脱出用ユニットという位置付けですが、その価格は150万ドル (約1.2億円)。ブラスト砲、50口径機関銃、グラップリングフック発射装置を備えてこのお値段はお得!?
その他のバットビークルに比べてしまうと低価格ですが、これ一台の価格で新品のスーパーカブ50(18万円)が660台以上買える! もはやスーパーカブ専門店が開けるレベルですね。というかスーパーカブ660台が全速力で突っ込んだほうが強そうな気がしなくもない。
・バット
バットモービルとバットポッドで陸を制した感があるバットマンの最新兵器は、飛行用ビークルの「バット」。完結編にして、ついに空に進出しましたね。名前も究極にシンプルでイイ。
「ダークナイト ライジング」で大活躍したバットのお値段は、バットマンの乗り物の中でも最も高価な6000万ドル(約47億円)!
同じ空飛ぶ乗り物と比べると、ビジネスジェット機のガルフストリーム G650が6500万ドルなので、バットよりちょっと高いくらいのお値段。ちなみにバットを考案する際に参考にしたらしい軍用機、オスプレイのコストが1機あたりおよそ7000万ドル(約54億円)です。でもバットのほうがどっちよりも超絶カッコイイな。
というわけで、MoneySuperMarket が試算したこれら3台の乗り物のお値段を合計すると約8000万ドル(約63億円)! バットポッドはある意味バットモービルの一部だけどそれでもすごいな~。
だけど、これはあくまでバットマンの乗り物のお値段。スーツ、ウエイン邸、バットケイブ、執事のアルフレッドのお給料、ガジェットなどを全て合計した、バットマンになるための総額は6.8億ドル(約533億円)と試算されています。ファンとしてバットマンをこんな言葉でまとめるのもちょっと嫌な感じですが、やっぱ金は力なり? うーん、ヒーローへの道は長く険しいね...。
MoneySuperMarketではグラフィカルなインフォグラフィックで紹介されているのでそちらも是非ご覧あれ。
参考記事:
Most Expensive Cars 2012 [Forbes]
10式戦車 [Wikipedia]
スーパーカブ50 [ホンダ]
Gulfstream G650 [Wikipedia]
Bell Boeing V-22 Osprey [Wikipedia]
(ニール太平)