今から8年前の2004年。フェイスブックのユーザー数は70,000人でした。その大部分がアイビー・リーグの精鋭たちで、世の中的にはその存在すらほとんど知られていない頃です。しかし、ある若者が単身ニューヨークに乗り込み、広告枠を売りに行きます。
その若者とは、エドゥアルド・サベリン氏。マーク・ザッカーバーグに裏切られた犠牲者としてこのソーシャルネットワークを不朽のものにし、また米国では節税の鬼としても知られています(サベリン氏はフェイスブックのIPO前に米国籍を放棄し、約54億円の節税効果を獲得)。
ニューヨークを巡る夏の小旅行で、彼は企業役員に対してフェイスブックのプレゼンを行いました。今でこそ世界中のあらゆる企業がフェイスブックページを立ち上げ、ファン数やエンゲージメントを得るためにやっきになっていますよね。でも、当時は「プロフィール」や「友達」が本当に売れるかどうか懐疑的な状況だったようです。
この頃のフェイスブックは学生や受講クラスに特化したソーシャルメディアだったため、サービス説明もちょっと今とは違っています。
「Thefacebook.comは、御社が現役学生やOB、学部、図書館のスタッフ、そして彼らの職場や家、学生寮にリーチできるWebサイトです」
今のフェイスブックユーザーが読んでも「なんのことやら...」という感じかもしれません。
なお、この貴重なスライドはDigidayで公開されています。超巨大企業の出発点が垣間見れますよ。
[Digiday]
Sam Biddle(Rumi/米版)