30年を超える悲願達成まであと一歩ですよ!
完全人力で地上から3メートルの高さに達する1分間以上の飛行が可能な夢のヘリコプターは誕生するか? きっとこの素朴なチャレンジを提唱して「Sikorsky Prize」が賞金25万ドルを懸けて発表された時、まさかこんなにも難しい挑戦になるとは、だれも予想もしなかったのではないでしょうかね。でも、このSikorsky Prizeの条件が正式にクリアーされることは、1980年に発表されて以来、いまだかつてありませんでした...しかしながら、これまで「ガメラ」の愛称で、4基のローターデザインにて人力ヘリコプターの研究開発に長く取り組んできたメリーランド大学が、最新マシン「Gamera II」にて記録突破に大手をかけてきた感じですよ。すでに飛行時間ではSikorsky Prizeの1分の条件に迫る49.9秒の公式記録が樹立されていましたけど、新しいパイロットのヘンリー君で挑んだ再チャレンジでは、なんと予想外の高さにまで舞い上がって、会場は歓喜の嵐に~
惜しくも公式発表では8フィート(約2.438メートル)となり、3メートルの飛行高度を超えるには至りませんでしたが、過去最高の舞い上がりをGamera IIにて達成した意義は大きそうですよ。それにしても、本当に将来的に人力でスイスイと飛行するヘリコプターが完成したとして、かなりの勢いで漕ぎ続ける超タフな体力だけは求められそうですよね。
[Engadget]
Eric Limer(米版/湯木進悟)