どちらが本当なのでしょうか?
中学生まで雇い入れて、安い賃金で不当な労働を強いているとの告発を受け、すぐさま内部監査を実施したサムスンが、告発のような違法児童就労の実態はなかったと発表していましたが、またまた労働権利団体の中国労工観察が、より詳細なレポートでサムスンの嘘を暴いてやると息巻いていますよ。
新たに公表された告発レポートでは、サムスン系列の工場およびサムスンと契約を結んでいるサプライヤーの工場などにおいて、依然として15歳以下の子どもたちも働かされていることが明らかにされているほか、無賃労働、1日12時間体制での立ちっぱなしの作業環境、性差別、毎月150時間の残業、言葉による虐待や体罰暴力などなど、もうまるで奴隷のように中国人男女が働かされている様子が生々しく暴露されていますね!
なお、サムスンは、こうした告発事例に個別に応じる様子は見せていないものの、全体として中国の工場における労働環境の改善を約束しており、引き続き内部監査を進めつつ、不法な就労を摘発していく方針も打ち出しています。きっと問題の工場はサムスンだけでなく他のメーカーでも似たり寄ったりなのかもしれませんけど、この分野でもサムスンの実力が試されてきそうですよね...
Jamie Condliffe(米版/湯木進悟)