画像は実際の細菌サンプルです。
ノースカロライナ州立大学とノースカロライナ自然科学博物館が協力して、研究者グループ「へそ生物多様性(Belly Button Biodiversity、略してBBB)」を組織しました。彼らは「細菌とは悪いもの」という誤解を解消すべく、数百人もの研究者、学生、サイエンスブロガーたちを巻き込んで、彼らのおへその中に住む細菌を採取し、分析しました。
そんなBBBが発見したことは、人間のおへその生態系は、人それぞれ大きく違っているということでした。彼らは全部で2368種類の細菌を発見したのですが、そのうち2188種類は10%以下の人のおへそにしか存在しませんでした。つまり、多くの人が共通に持っている細菌は少ないということです。
幸い、ほとんどの細菌は無害です。むしろ、たとえば記事冒頭左上の細菌は水虫を治す抗生物質を産出するなど、人間にとって良い効果を持っているものもあるようです。
この研究では、おへそに住む細菌がなぜそんなに多様なのかまでは明らかになっていません。でも、こんな未知のことが人間の体にはまだまだあって、知らないところでうまく回っているというのは、なんだかありがたいことですね。
Image:Belly Button Biodiversity
Ashley Feinberg(原文/miho)