どっちがどっちかわかりますか?
さて、編集部にはiPad miniとiPad Retinaディスプレイモデル(第4世代)がありますので、ここらへんでカメラの比較をしてみたいと思います。
実は、この2つのiPadのカメラ、スペック上は同じです。
5メガピクセルの写真オートフォーカス
顔検出
裏面照射
5枚構成のレンズ
ハイブリッド赤外線フィルタ
ƒ/2.4の開口部
それでは実写を比べてみましょう。
まずは室内での撮影。iPad第4世代です。
なかなかいい描写ですね。色鮮やかで記憶色より。暗部のノイズもきれいに処理されています。
次はiPad miniです。
あれ? 同じスペックのはずなんですが、iPad miniのほうは若干ノイジーですね。また画角がiPad第4世代に比べて若干広いようです。Exifで調べると、iPad miniは33mm相当、iPad第4世代は35mm相当です。
お次は屋外で撮影してみました。最初はiPad第4世代。
やっぱり発色がよくて、透明感がある描写です。若干暗い部分にノイズがありますが、それほど気になりません。
はい、続いてiPad miniです。
うーん。別に悪くはないんですが、iPad第4世代に比べると、遠景の解像感が低いようです。色味も若干青っぽいですし、何より全体の透明感がありません。
おそらく、使用されている撮像素子およびレンズが違うのではないでしょうか。印象としては、iPhone 4とiPhone 4Sの違いに似ているような気がします。
ということで、純粋にカメラの描写だけを比較すると、iPad第4世代のほうが良好といえます。
でも、ひとつだけ。iPad miniのほうが撮影はしやすいですね。特に横位置での撮影では、圧倒的にiPad miniのほうがよかったですね。
(三浦一紀)