The Vergeによると、マイクロソフトは2013年第1四半期にWindows Live メッセンジャーをSkypeへ統合すると発表しました。
メッセンジャーのバックエンドはSkypeのクライアントに移行予定。メッセンジャーのアカウントやコンタクトリストは、引き続きSkypeで利用可能です。移行期間はしばらく設けられていますが、Skypeのやりとりの80%はすでにメッセンジャーのプロトコル経由で行われている様子。マイクロソフト傘下の複数クライアント統合もさることながら、今回、メッセンジャーではなくSkypeへの統合を選択したことは、多くの人々にとって良い結果をもたらすといえそうです。
マイクロソフトが公式に発表している数値によるとメッセンジャーは現在も広く利用されており、同サービスとフェイスブックが二大巨頭のクライアントとなっています。しかし、最後にメッセンジャーにサインインしたのはいつだったでしょうか? 最近、マイクロソフトがSkypeチャットのインターフェース改善に注力してきた理由も、その辺りにあるといえそうです。Skypeは、近いうちにWindows 8やWindows Phone 8の「People」アプリとも統合される見込みです。
マイクロソフトは、買収したSkypeを自社メッセンジャーに統合することも可能でした。その上で、あえてSkypeを新しい「メッセンジャー」として採用したことは前進といえます。一方、マイクロソフトがWindows 8やWindows Phone 8にも反映している「一つの場所で混乱せずに様々なサービスが使える」という構想からは少しはずれるかたちに。8に関してはSkypeがいったん統合されてしまえば、さほど大きな問題にはならないでしょう。しかし、多くの人がしばらく使い続けるWindows 7以前のOSについては、単に利用サービスを変更させる以上の分かりやすさが必要になりそうです。
Kyle Wagner(Rumi/米版)