備えあれば憂いなし。
巨大小惑星が地球にぶつかりそうになったら...。どうなっちゃうのか心配ですが、そんな心配への答えが見つかりそうです。アイオワ州立大学が、そのために核爆弾を積んだ宇宙船開発コンセプトを考え出してくれたんです。考え方は映画『アルマゲドン』とだいたい同じで、小惑星にまず穴を空けて、そこに核兵器を入れて爆破するんです。それらを実現するため、独自の「超高速小惑星迎撃船(Hypervelocity Asteroid Intercept Vehicle、略してHAIV)」が考案されました。HAIVにはロボットも、ブルース・ウィリスも必要ありません。ただ2種類の爆弾、つまり最初に小惑星表面にクレーターを空けるための爆弾と、それに続いて小惑星を破壊する核爆弾だけでいいんです。もちろん船上には、人間は誰も乗らなくて大丈夫です。
HAIVの実物はまだできていませんが、そう遠くないうちに可能なはずです。
「このコンセプトによって、現実的に有効な解決策が可能です。コスト効率が高く、経済的にも技術的にも実行可能な解決策です。」
研究のリーダー、ボン・ウィー(Bong Wie)氏がNASA主催のカンファレンスで発言しています。彼らはすでに投資も2ラウンド分集めており、この計画は「きわめて達成可能」としています。
もちろん、小惑星を数年、数十年前に発見して、もっと穏便に済ませられるならその方がよさそうです。でももしものためのプランもないと不安だし、今のところこのHAIVが唯一のバックアッププランになるんじゃないでしょうか。ある日突然、巨大小惑星がすぐそこに...なんてことになる前に、備えは万全であってほしいですね。
Eric Limer(原文/miho)