スコット・フォーストール(Scott Forstall)上級副社長に引き続き。
Bloombergによれば、あの悲惨なアップルの地図サービスを担当したシニアディレクター、リチャード・ウィリアムソン(Richard Williamson)氏が解雇されていたようです。
この人事は、iOS開発の責任者だったスコット氏の退社を追うように行われていました。Bloombergでは、ウィリアムソン氏の解雇理由は「地図の欠陥がiPhone 5の立ち上がりに悪影響を与えた」というものです。たしかにiPhone 5そのものよりも、地図がいかにとんでもないものなのかの方がある意味話題になってしまったくらいでした。そんな評判を聞いてiPhone 5を買わないことにした人も実際います。ちなみに、ウィリアムソン氏は(これまた不評の)「友達を探す」アプリを作った人物でもあります。
アップルの地図サービスに関しては、ティム・クック(Tim Cook)CEOがユーザーに謝罪するというアップルらしからぬ決断をしたのが今から2ヵ月ほど前、9月末のことでした。続いて10月にフォーストール氏の退社が決まり、それに伴う組織改編でエディー・キュー(Eddie Cue)上級副社長が地図サービスを配下に置くこととなりました。そのキュー氏が、地図サービスを直接担当していたウィリアムソン氏の解雇を決めたという流れのようです。
キュー氏は単に過去の責任を追求するだけでなく、今後に向けて「地図担当グループに新たなリーダーシップ・チームを導入したいと考えている」(Bloombergの匿名の情報源のコメント)そうです。また、外部の地図技術専門家からアドバイスを受けたり、地図データ提供元のTomTomにランドマークやナビゲーションデータの修正を求めたりもしています。
米Gizmodoからアップルにコメントを求めましたが、まだ回答はありません。こうした人事によって、過去のしがらみにとらわれずに地図サービスを立て直してくれるといいですね...。
Sam Biddle(原文/miho)