中国製からシフト...?
Apple Insiderによれば、新しいiMacの一部には「Assembled in USA(米国で組立て)」と記されているようです。
現在、アップル製品の生産のほとんどは中国などアジアの工場で行われています。アップルのコンピュータが米国で組立てられるケースもありましたが、それは基本的にカスタムメイドマシンのみでした。が、新しい21.5インチiMacに関しては、すでに何台もの標準モデルに「Assembled in USA」の文字が記されているのが見つかっています。
かと言って、今後アップルは生産拠点を中国からアメリカに移行していくだろう...とは、まだ言えません。新型iMacはあまりに薄くて生産に時間がかかったため、中国の工場にかかる負荷を一時的にアメリカ側に振り分けただけかもしれません。米国の雇用不足は日本以上に問題視されているので、Fortune誌では「もしそんな(生産ラインを米国に移すという)政治的でアメリカ人受けする決断をしたのなら、アップルの広報はそれをもっと効果的にPRしただろう」とコメントしています。
ちなみに、「Assembled in USA」の定義は米国FTC(連邦取引委員会)が定めていて、国外製の部品ばかりを米国でネジ止めした程度ではそれを名乗れないことになっています。例として、「部品の15~20%が国外製でそれ以外は米国製の芝刈り機を、米国で組み立てた場合は『Assembled in USA』でOK」とされています。でも逆に、国外製部品は何%まで含まれていいのかとか、「ネジ止め程度」以上のどのへんあたりからが米国製と認められるのかといったことは不明です。なので、iMacに関しても具体的にどの程度「アメリカ製」なのかはわかりません。
また、そもそもアメリカ製と中国製で質的に何か違うのかもわかりません。でも、もし自分が買ったアップル製品に「Assembled in USA」って書かれてたら、「当たった!」って感じがしそうですね。
[Fortune via Apple Insider]
Jamie Condliffe(原文/miho)