マカフィー劇場に終止符? と思いきや。
ロイターによれば、殺人容疑をかけられて逃走中だったマカフィー創業者、ジョン・マカフィーがついに逮捕されました。上の動画は、連行されるときの様子です。マカフィーは異様にくつろいでいますが...。
マカフィーの居場所をうっかりもらしてしまったVice誌のカメラマン、ロバート・キング氏も、このようにツイートしています。
Mcafee just arrested by the Guatemalan Federalizes......
— Robert king (@Thefotoking) December 6, 2012
マカフィーが今、グアテマラ当局に逮捕された...
マカフィーはグアテマラに亡命しようとしていたのですが、その前にグアテマラ警察に逮捕されてしまいました。が、外国で逮捕されたために、彼に殺人容疑をかけていたベリーズの警察当局にとってはちょっと面倒なことになってしまいました。グアテマラのマウリシオ・ロペス・ボニーリャ(Mauricio Lopez Bonilla)内務大臣によると、マカフィーの罪状はグアテマラへの不法入国で、グアテマラはマカフィーを「国外追放しようとしている」そうです。
これまで逃亡生活を楽しんでいるようにすら見えたマカフィーも年貢の納めどきかと思われました...が、彼は今もブログを更新していました。こちらが逮捕後初のポストで、「刑務所にいる」と題されています。
今、グアテマラの刑務所にいる。ベリーズの刑務所よりはるかに良い。コンピューターも、使いたいと言ったら魔法みたいに出てきたんだ。コーヒーも素晴らしい。
その後もこんな調子で、すでに数記事をポストしています。グアテマラのアメリカ大使館に連絡したとか、とりあえずベリーズに身柄を引き渡されなくて済みそうだといった内容です。最長の記事のタイトルは「眠れない」。以下引用です。
悲壮感は全然ありません。「刑務所(jail)」と書かれていますが、実際にいるのは不法移民の収容所(detention center)なので、罪が確定して入る刑務所とは扱いが違うのかもしれません。今、監視官のコンピューターを使っている。彼は優しいし、紳士的だ。世界には優しい人がたくさんいる。彼はコーヒーを入れてくれて、彼の人生について心温まる話をしてくれる。一緒にいて楽しい人物だ。彼となら、砂漠でふたりきりで数週間過ごしてもイラついたりしないと思う。彼の名前はジノ・エナティ。
記事冒頭の動画でも、マカフィーがカメラマンに寄ってきて「グアテマラの刑務所にはベッドもあるんだ。食べ物も。かなり良いよ。」なんてささやいていたり、土産物の笛を吹いたりしています。警察車両に乗るときも、まるでこれからビーチにでも行くように軽やかで、腕は背もたれに広げっぱなし、タバコも吸いっぱなしです。同乗する警察官の方が、身を縮こませています。
マカフィーのブログにはさらに「明日(12月7日)記者会見できなかったらショックだ(=できると思っている)」とも書かれています。マカフィー劇場はまだまだ続くようです。