「真のテレビのイノベーションとは、前例のない新しいテレビのかたち、時間の風化に耐えるギャラリー的デザインにある」―Samsung TV @ CES 2013
こんな意味深な前振りが年末CESのサイトに出た時には期待に胸が高鳴りましたが、いざ蓋をあけてみたらコレでした...
4K一色のCES 2013でサムスンが発表した「世界最大の4K TV」3モデルのうち一番小さい85インチのUltra HD(4K×2K)テレビです。
まあ、予告の通りなところ(枠)もありますが、いざ実物で見ると枠が邪魔で邪魔で。しかもこれ、取り外せないのです。絶対。美しい楽園で鳥を捕まえて足かせをはめロンドン塔のいかめしい檻の中に幽閉してしまったかのよう。
まるでソビエトの黒板みたいな枠に収まってしまってるわけですが、テレビ自身は大画面で美しく、最高のテレビが持ちうる最高なところが全部盛りになってます。110型もこの魅力そのままにサイズだけ大きいのかと思うと、最高に美しい映像ディスプレイを世に出し続けるサムスンの勢いを感じますね。
なんか勿体ないですね。工場の現場監督でもない普通の人がこういう枠入りTVを家に置きたいと、どうして思ったんだろう...。世界滅亡後、地下壕で溶接したみたいじゃないですかね。どうして普通のスタンドじゃダメなんでしょう? あえて吊った意図が知りたい...。
発売時期・価格不詳。今年のCESは「発売時期・価格不詳」が本当に多くて、もう入力するのもかったるいんですが、どのみち発売はずっと先になりそうな気がしますよ。
サムスンが予告で言ってた「新しいテレビのかたち」がこれかと思うと、グッと胸にこみ上げてくるものがあります。
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