こんなに物欲を刺激されるAndroidは初めてかも。
ドコモ春モデルの中でもフラグシップモデルの位置づけにふさわしい「Xperia Z SO-02E」。CESで発表されてからというもの、米Gizmodoのハンズオンでも高い評価を得ていました。VAIOだって、WALKMANだって、Zの名を冠するものはソニーにとっては一切の妥協をしない製品であることの証。当然、Xperiaにも期待しちゃいます。
その証拠に、ディスプレイはフルHD、1.5GHzクアッドコアCPU&RAM 2GBで快適動作。カメラ部には新センサーの「Exmor RS for mobile」を搭載し、音楽は「WALKMAN」アプリ&高音質イヤホンで楽しめる、というある意味夢のマシンに仕上がっています。
では、実際に触ってみた様子をお届けしますよ。
まずはカラーバリエーションから。ブラック・パープル・ホワイトの3色。特に出色の出来なのがパープル。背面のガラスパネルは見る角度によって微妙に色が変化します。いいよー、これ。
各方向からの製品ショット。実際に持ってみると剛性感がはんぱないです。中身がみっちり詰まっている感じ。バッテリー容量は2330mAhととりわけ多くも少なくもないんですが、ガラスパネルを使いながらも、IPX5・7相当の防水とIP5X相当の防塵を備えて、かつ146グラムという重量を実現したのはお見事。ただ、そのトレードオフとしてバッテリーの取り外しはできません。
細部を見てもこだわりが感じられますね。
1〜3枚目はカメラ部分のアップ。完全にフラットです。4〜6枚目は端末上辺にあるイヤホンジャック。防水のためかカバーが付いているのは好みが分かれそう。7〜8枚目はmicroSDカードスロット、9〜10枚目はmicro SIMカードスロットです。最後のカットは本体右下をアップにしたもの。ここに実はストラップホールがあります。本体のデザインを壊さずに実用性も考えられていてすごくいいです。
デザイン上のアクセントになっているのが、アルミ製の電源ボタン。しかもデザイン性だけでなく、左手で持った時にちょうど人差し指がかかるところに位置してます。
5インチクラスのスマホなら、この電源ボタンの位置は大正義ですね。
安兎兎ベンチマークによる結果は上のとおり。1.5GHzクアッドコアCPUによって、まーーったくストレスなく使えます。
Xperia Z SO-02Eの特徴のひとつが、日本仕様にも対応していること。赤外線・NFC/Felicaにも対応。
ワンセグだって見れちゃいます。まあ、フルHDのディスプレイで見ると、ワンセグの画質はきっつかったですけど。ここまでディスプレイが進化してしまうと、フルセグが欲しくなります。ワンセグを起動すると、付属のアンテナケーブルを接続する必要があると表示が出たものの、試用時には差さなくても見ることができたので、電波状態が良好なら単体でも視聴できるようです。
こちらはドコモのサービス(左)、日本仕様を含むツール類(真ん中)、ソニー独自アプリ(右)の一覧。対応していないのは、おくだけ充電(Qi)とNOTTVくらいですね。
...と、ここまで見てきてどうしてもしたくなるのがiPhone 5との比較。まずは正面から。
そのほか、さまざまな角度からiPhone 5と外観を比較してみました。
ぜんぜん違うのはわかってるんだけど、...あれ? これなんだかiPhone 5っぽい。なんでだろうと考えてみて、プロダクトとして志向している方向性が同じなんじゃないかなぁ、と思い立ちました。すみずみまで行き届いたデザインの完成度、思わず所有したくさせます。
iPhone 5とアプリの起動時間を比較した動画も撮ってみました。前半は「おさわり探偵 なめこ栽培キット Deluxe」を、後半ではYouTubeアプリで比べています。ほぼiPhone 5とは互角の勝負といった感じ。
とはいえ、1920×1080ピクセルの5インチ・フルHDディスプレイは、326ppiのiPhone 5(4インチ・1136 × 640ピクセル)を大きく超える443ppi。カメラだって新開発されたCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」(1310万画素)を世界初搭載して、iPhone 5の800万画素に差をつけています。
これってもう、Xperia ZはiPhone 5の兄貴分といってもいいんじゃないかな。ドコモからiPhoneが出るかなんて今後のことはわからないけど、Xperia Zが同じくらい所有欲を満たしてくれるのは確か。今どれにしようか迷ってるドコモユーザになら、ソニーの太鼓判Z印がついたXperia Zが一番オススメできますよ。
サイズ:約139×71×7.9mm
重さ:約146g
OS:Android 4.1
ディスプレイサイズ:約5.0インチ フルHD
カメラ:約1310万画素
CPU:1.5GHz(Quad Core)
その他:防水、赤外線、ワンセグ、NFC(FeliCa搭載)
1月23日予約開始、2月9日発売予定。想定価格は2万円台後半です。
(16:40 追記)
発表会後のタッチ&トライ会場で、Xperia ZとXperia Tablet Zの連携を試してみました。まずは動画をどうぞ。
これ、何をしているのかというとNFCを使ってコンテンツを転送しているんです。動画のようなWebページのほかに、画像や動画なども送れます。ただ、転送速度は遅いのであまり実用的じゃないかも。
そしてこちらはエレコム製のXperia Tablet Z用micro USBケーブル。これでXperia ZとXperia Tablet Zをつなぐことでタブレット側からスマホ側へ給電が可能です。非常時にわけられるのってありがたいなぁ。
ちなみにXperia Z以外のAndroidにも使えそうな気がしますが、説明の方に聞いたところ、動作確認をとってないそうなので、使うなら自己責任でってことになるかと。
[NTTドコモ]
(松葉信彦)