「ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)」というスローガンの元に、世界最高クラスのプレゼンテーションが集まることで有名な「TED」。
ものすごく面白いプレゼンが次から次へと楽しめるので、僕もよくWebやNHK番組「スーパープレゼンテーション」で観ています。
TEDが行うTEDカンファレンスのプレゼンターは、従来はTEDメンバーが選んでいたのですが、TED2013では初めて公募形式がとられました。今回のテーマである「The Young. The Wise. The Undiscovered.(若さ、気づき、未知なるもの)」について、世界14都市で完全一般公募されたのです。
そして、そのTalent Searchで、日本人が一人合格したそうです。
登壇するのは、科学者でも投資家でも起業家でもなく、ヨーヨー使いのBLACKさん。以前ギズモードでも紹介したことのある、ヨーヨーの世界チャンピオンであり、唯一のヨーヨー技でのシルク・ド・ソレイユ登録アーティストでもある人です。
彼はこのたびの78人のプレゼンターの1人として、来月の2月25日からはじまるTED2013に登壇します。ヨーヨーのパフォーマンスとスピーチを組み合わせてプレゼンする予定だそうです。
上の動画は、最終選考の模様を撮影したものです。しかし本番ではこのまま演舞するわけではありません。今もシルク・ドゥ・ソレイユで10年以上の出演経験のあるPhilippe Aymard氏から振付けの師事を受け、楽曲の調整もギリギリまで行うのだとか。
いやーほんとすごいですね! あのTEDに出演とは!
ここにスピーカー一覧が出ていますが、どの方もとても面白そうですよ!? こんなすごげなとこに混じってるなんて!
日本はTEDx(TEDのスピンアウトというかフランチャイズ版)を最初に行った国でもあり、今も非常に盛んにTEDxを行っている国でもあるのですが、一方で「世界で一番プレゼンが下手」とも言われているのですよね。でも、まだまだ捨てたものじゃありませんね。
BLACKさん、応援しています。頑張ってください。最後に、このたびのTEDにかける想いと意気込みを、BLACKさんからいただきましたので、それを転載します。
僕が世界チャンピオンになったとき、「ヨーヨーに対する社会的評価の低さ」を感じました。そしてそれを払拭したいという思いで、今日まで頑張ってきました。ヨーヨーというものが、TEDの舞台に立つに値すると認めてもらえた。これは本当に嬉しいことです。その栄誉に恥じることの無いよう、全力で望みたいと思います。
(いちる)