「数百ギガバイト級のデータはネットで送るよりディスクで空輸した方が速い」って、どういうこと?
インターネットの情報転送量がFedEx(フェデックス)を抜く日はくるの?
くるとしたら西暦何年?
というナカナカ面白いQ&Aが「What If? 」ブログの最新記事に載ってました。空輸の方が未だに速いなんて、ちょっと意外ですよね。
どういうこと?
この答えは割と単純。ブログ管理人ランダル・ムンロー(Randall Monroe:CNU物理学部卒、xkcdの漫画で人気)さんはこう書いてます。
シスコの推定によれば、インターネット全体のトラフィックは現在平均167 Tbpsである。
FedExの貨物機は合計654機で総積載量1日2650万ポンド(1202万kg)。ラップトップ用SSDは重さ約78gで容量最大1テラバイト。
つまりフェデックスのデータ転送能力は1日150エクサバイト(毎秒14ペタビット)で、現在のインターネットのスループット(処理量)の百倍近い量に相当する。
ネットがFedExを抜く日はくるの? くるとすればいつ?
シスコによると、インターネットのトラフィックは年率29%で増えてるそうなので、フェデックスに追いつくのは...
2040年
ということになります。
まあ...その間に空輸キャパもあがるし、ディスクに詰め込めるデータ量も上がるし...その辺の細かい話はWhat If? ブログ(全訳)で読んでいただくとして、要は将来の光ファイバーの能力をどの程度と見るか、それによりますわね...。
毎秒ペタビットのネットワークなーんてものがすぐ現れたら、フェデックスのティッピング・ポイント(閾値を超え山が動く分岐点)がくる時期も早まるだろうし、現れなければネットが貨物を抜くことはずっとないでしょう。ユーザー的にはペタビット来い来い...って思っちゃいますけどね。
[What If?]関連:Jim Gray とスニーカーネットの帯域幅 - social web rambling、FedExの帯域 - 本の虫
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Jamie Condliffe(原文/satomi)