可愛さもひとしお。
デザイナーのJ.C.カーリッヒさんが、ちゃんと動くヘッドフォンを3Dプリンタで作れることを証明してくれました。必要なのは3Dプリンタと材料、オープンソースのデザイン、そしてちょっとした気合だけです。
カーリッヒさんはヘッドフォン本体を3Dプリントしたんですが、ここまではすでに同じことをした人がいます。でも彼はすべてのパーツをDIYする前提でデザインしたんです。たとえばヘッドフォンのケースの内側に付けた溝には、銅線が渦巻状に埋め込まれています。ケースの反対側には磁石をはめこめるようにしてあります。
ジャックも3Dプリントされています。一般的なオーディオ機器との接続部分は繊細にプリントされたプラグにワイヤを巻きつけて作られました。ヘッドフォンのコードとしては、fabrick.itによる布のコネクタを使っています。完成したヘッドフォンはまさに今まで見たことのないようなもので、しかもちゃんと動きます。カーリッヒさん自身も「予想に反して音質が良かった」と言っています。ただ、iPhoneみたいなデバイスからだと小さい音しか出ないので、パワーアンプが必要になるそうです。各パーツのできていく様子、そして実際の音がこちらの動画で確認できます。
ヘッドフォンを1からすべて自作なんてパーツの整合性を取るのとかが大変そうですが、それだけに完成させる喜びは大きそうですね。3Dプリンタが使える方、デザインはこちらにあります。
[j.c. karich via Thingiverse via Yanko Design]
Robert Schoon(原文/miho)