IT業界のトップがゆっくり椅子に腰掛けて来し方行く末を語る毎年恒例Dなんとかカンファレンス。
iOS 7はやっぱりジョナサン・アイヴ主導だと、ティム・クックCEOがD11カンファレンスでWSJのウォルト・モスバーグ編集主幹とカーラ・スウィッシャー女史に確言しましたよ。まあ、ここまで騒いでアイヴちゃうねん、とはさすがにきませんわね。対談ではグーグルグラスのことにも言葉を選びながら言及しています。
クック登壇は去年のD10に続き今年が2回目です。来年も出るだろうけど、クック節は暴露もサプライズもないのが特徴です。
でも、首脳の口からアップルの動向が聞ける滅多にないチャンスですので、みんな、まぶたにマッチ棒かって行間読んで参りましょう!
iOS 7はビッグチェンジになる?それは品物を見てみなさんが決めることだが、YES、本当にジョニー・アイヴ主導でやってるよ。
アイヴは長年アップル製品のルック&フィールを総括してきた人なので、ソフトウェアの陣頭指揮を任せるのは自然な流れだ、とも。
グーグルグラスについてたぶんマス市場の製品にはならん。どちらかというと限定された市場を訴求するものになると思う。僕がメガネをかけてるのは必要だからであって、必要でない時にかける物好きは多くない。腕の方が自然だ。
とチクリやって、またまたFuelband(腕にちゃっかり嵌めてる)見せびらかしてナイキの好調っぷりをアピールしました。去年とまんまおんなじやん! 暴露もサプライズもブレもないクック節。
「ウェアラブル参入は考えているのか?」という質問に対しては、「開拓分野として申し分ないぐらい成熟してきている」ことは認めながらも「その質問は答えたくないなあ」とはぐらかし、2年目の余裕を感じさせましたよ。
アップルMapsについてAndroid向けにアプリを作ることはあるのか?あれは大失態だった。だいぶ改善してきたが、まだあかん。もっとやるべき課題は残されている。
Androidのように、ホーム画面やキーボード配列をユーザーが自由に選べるようにする予定はある?それをやってはならないという、宗旨の問題はない。やるべきと判断すれば、やる。
つまり、これからはオープンになると?将来はもっとオープンになると思うよ。カスタマーの体験を損うリスクが発生するところまではやらんが。
将来もっとオープンになるかと問われれば、答えはYesだ。
CASEY CHAN(原文/satomi)