お、おおおお。明らかに違う...。音がクリアで肉厚になりますよ。
iPhone 4世代の付属イヤホンApple Earphones、そしてiPhone 5から採用されたApple EarPodsも、実力を出し切っていなかったようです。音楽プレーヤーアプリ「Dirac HD Player」を使うと、「これ、オマケのイヤフォンだったよね?」と首をかしげたくなるほど、音質が向上するんです。
開発元のDiracはもともと音響研究機関であり、このアプリのDirac HD Sound技術は録音スタジオや映画館、そしてロールスロイスやベントレー、BMWなどのクルマに使われているとのこと。
ということは、グラフィックイコライザーで特定の周波数帯を変化させるのではなく、反射音の成分をコントロールして、凸凹が入り組んだ場所でも最適な音響空間とするような補正を行っているのでしょう。
面白いのが、カナル型のApple In-Ear Headphonesで使うと低音がもやーっとしてしまったこと。
Apple EarphonesとApple EarPodsは耳介に引っ掛けるインナーイヤータイプで、低域の成分が鼓膜まで届かないのですが、「Dirac HD Player」は実際に耳で聴いたときに自然なバランスとなるようにチューニングしてくれるようですね。特にドラムスやベースの存在感がアップして、歯切れのいいサウンドを奏でてくれました。普段4つ打ちサウンドを聴いてる方はぜひお試しください。無料版の「Dirac HD Player Lite」もありますよ。
Dirac HD Player Lite、Dirac HD Player[iTunes Store]
(武者良太)