APやWPやCNNを度々ハックしているシリア電子軍(SEA)が米政府の軍事介入の動きを警戒し、またひと暴れしてます。
まず火曜夜からニューヨーク・タイムズがダウン。
NYTimes.comのドメインが乗っ取られたので、IPアドレスの170.149.168.130で記事を平常通り公開していたのですが、そのうち一部ユーザーに「ここはSEAがハックした」という真っ黒な画面が出るようになりました。同紙の公式発表はこちら。
一方ツイッターもWhoisのドメイン管理者など一部情報(なぜか全部ではない)がSEAに書き換えられて…
こんな画面に。これはアダム記者のツイッターで…
こちらはアシュリー記者のツイッター。
そのうちツイッター英国版もダウン。
埋め込んだツイートが見れなくなる不具合発生。ツイッター公式から以下のような声明が出ました。
DNS登録者の障害に伴い、ツイッターが画像ホスティングに使ってるドメインのひとつ「twimg.com」をはじめ、様々な団体のDNS記録が変更され、画像・写真の表示で多大な影響を被った。twimg.comのドメイン登録は22:29 UTCまでに復旧した。ユーザーの情報に影響はない。
翌水曜にはNYタイムズとツイッターが使っている共通のドメイン登録業者「Melbourne IT」(豪)もハックされ、例の1行表示されるだけに。SEA大忙しです。
ツイッターをハックしながらも犯行声明はツイッターにシレッと流すSEA。
Melbourne IT website hacked with a brief message | http://t.co/H1KOPgK5xx#SEA#SyrianElectronicArmy
— SyrianElectronicArmy (@Official_SEA16) August 28, 2013
NYタイムズを乗っ取って反戦メッセージを流す予定だったのだけど、タイムズのあまりのトラフィックに「サーバーが3分と持ち堪えられなかった」と書いてます。
The @nytimes attack was going to deliver an anti-war message but our server couldn't last for 3 minutes #SEA
— SyrianElectronicArmy (@Official_SEA16) August 28, 2013
「今度は我々のサイトとドメインがダウンした。が、シリアと世界平和のためなのだから、やるだけの価値はあった」とツイートし、悔しさの中にも清々しさを滲ませるSEA。
Our website and domain are now down, but it was worth the attempt, for #Syria and world peace. #SEA
— SyrianElectronicArmy (@Official_SEA16) August 28, 2013
問題は長引きませんでしたけど、シリア情勢もだいぶキナ臭くなってきた今日び、これで最後ってこともないんでしょうね。腰を据えて観戦としますか…。