「Xbox Oneすげー」ってなった機能はみんな、Xbox Liveゴールドメンバーシップの機能。
たとえば、ビッグマックのソースだって無料です。iPhoneを買えば、無料でFaceTimeができます。でもXbox Oneがこれまでアピールしてきた新機能を使うには、ほぼ全ての機能に関してXbox Liveゴールドメンバーシップの契約が必要、つまり年間60ドル(日本では5229円)かかるってことがわかりました。
Xbox Oneが発表されたとき、500ドル(約4万8000円)という価格は、PS4の400ドル(約3万9000円)に対してちょっと高いな…という印象でした。でもKinect 2も付いてるし、チャンネルガイドのOneGuideとか、Game DVRとか、Skypeとか、いろんなことができるんだから、100ドルの差はそんな機能のために払うのかな、と納得していました。当時マイクロソフトに、どの機能がXbox Liveゴールドメンバーシップに入ってどの機能は入らないのか直接聞いてみても、やんわりと回答を拒否されていました。でもそれ自体はいいんです。そのときはまだ、何を有料にして何を無料にするのか考え中なのかな、と思っていました。それがフタを開けてみたら、全部有料だったんです。
この事実は米国のXbox Live Goldのページでひっそりと公開され、Ars Technicaがそれを発見しました。これは驚きというより、落胆と言ってもいいです。たとえば自分の相手にふさわしいプレイヤーとマッチングしてくれるSmartMatchなら、有料になるのはわかります。オンラインプレイをもっと楽しむための機能だから、オンラインでプレイすることに対してお金を払っている人からのニーズがあることでしょう。でもゲームじゃない機能、たとえばNetflixとかHulu Plus、そしてSkypeまで、利用するには有料なんです。
そもそもXbox Liveゴールドメンバーシップ自体、「コンソールにお金をかけているのに、またお金払うのね…」と思わせるものがありますが、本当に追加的な機能ならそれもわかります。でも、Game DVRとか、OneGuideとか、Skypeといったものは「Xbox Oneの新機能」として大々的にアピールされてたんです。商品の売り文句に書かれてるんだから、無料で付いてくる…のかと思いきや、有料なんです。
有料じゃなきゃ使えないとしたら、Game DVRもOneGuideもSkypeも、Xbox Oneの機能というより、Xbox Liveゴールドメンバーシップの機能で、たまたまXbox Oneを使ってアクセスすることになっている、と言った方がいいのかもしれません。
たとえばSmartMatchにお金を払うのは、かまいません。だってそれはXbox Oneでしかできないことで、その価値があると思えるからです。でもNetflixへのアクセスとか、Skypeの利用は、どうでしょう。もちろんNetflixやSkypeのサービス自体の契約はそれぞれ必要ですが、パソコンでもスマートフォンでもタブレットでも、それらにアクセスすること自体は無料になっています。
Xbox Oneは素晴らしいコンソールかもしれませんが、その素晴らしさは年間60ドルの追加料金を払わなければ完成しない…ってことなんでしょうか…?
Brian Barrett(原文/miho)