廉価版iPhone 5C、発表もされないうちから中国の下請けが過労寸前?(動画あり)

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廉価版iPhone 5C、発表もされないうちから中国の下請けが過労寸前?(動画あり)

またiPhone 5CのCはカラーじゃなくてチープのCとか言われそう。

廉価版iPhone 5C発表まであと1週間を残すところとなりましたが、中国の労働団体「China Labor Watch(CLW、中国労工観察)」が5Cの背面カバーを製造している米企業の中国工場で労働者が労働法そっちのけで酷使されているとの報告書を発表、アップルが対応に追われています。

今回問題にされているのはアメリカの製造会社「Jabil Circuit」。CLWは以下のような問題点があると言っています

・残業を強要。

・残業代が何億円も未払い。

・1日11時間半立ちっ放しで働かされている。

・昼休みは30分で、移動の時間、列に並ぶ時間を除けば食べる時間は5分しかない。

・訓練期間は2時間だけで、労基法の基準を大幅に下回る。

・差別的な採用基準。年長、タトゥーがあるだけで落とされる。

・社宅はひと部屋に8人も詰めている。

富士康集団(Foxconn)連続自殺事件まで大きな騒ぎにはなっていませんが、新製品発表に水を差しそうですね…。

アップルや競合他社に安い部品を供給する製造提携先に労務問題はつきもの、とみんな思ってしまってるところもあって悲しいです。アップル製造現場の恐るべき実態に迫る連続報道「iEconomy」でニューヨーク・タイムズがピューリッツァー賞を受賞してからも、iPhone、iPadをつくる中国の環境はさほど変わってない…というか、むしろ悪くなっているようにも思えます。

アップルも独自調査に乗り出したり、監視団体を派遣したり、Mac製造をアメリカに戻したり、 未成年就労が確認された委託先とは取引を停止するなど、対応はしてるのですが…続きますね。

早速アップルからは調査・改善を約束する長文の声明がAllThingsDに出ましたよ。

[...]アップルは2008年以来、Jabilの工場の徹底監査を14回行っており、うちJabil Wuxiの調査は過去36ヶ月に3回行っている。サプライヤの問題は非常に厳粛に受け止めており、さっそく専門家チームをJabil Wuxi現地に向かわせ、労働環境に関する新たな疑惑の調査を行わせているところだ。Jabilには独自の事前監査プログラムがあり、これまでのところアップルの高い基準に見合う条件を満たしてきた優れた実績がある。[...]

[China Labor Watch(リンク先PDF)]

ADAM CLARK ESTES(原文/satomi)