HALO 4でさようならしたコルタナがバーチャル秘書に輪廻転生?
声で命じるまま働くロボット音声の一歩上いくバーチャルアシスタントをマイクロソフトが準備中の模様です。
開発コードネームは「Cortana(コルタナ)」。マイクロソフトのビデオゲームシリーズ「Halo」で登場するセクシーなAI(人工知能)=写真上=でございますね。
コルタナの存在を伺わせるものが出始めたのは何ヶ月か前から。7月にBingディレクターのスティーヴン・ヴァイツ(Stefan Weitz)氏がCNETの取材で、SiriとGoogle Now並みのものなら今すぐにでも出せるが、「進化の延長でない革命的なものができるまでうちは出さない」「今、複数のチームが死に物狂いで取り組んでる最中だ」と意味深な発言をしたのが最初です。
続いてスティーブ・バルマーCEOが部内のメモで「サービスができるシェル(service-enabled shell)で端末ファミリーを動かす」構想を明らかにしました。「殻(shell)」とはこれまた漠然とした言い方ですが、内容をよく読んでみると、たぶんここにコルタナのような人工知能が噛んでくるようなのです。
我々のUIは根っからパーソナルなものになる。人と世界のことをどんどん学びとる、高度な、ほとんど魔法とも言うべき知能。これを我々のクラウドに置き、そこがベースとなる。このshellは我々の全基幹サービスに対応しており、人が何か尋ねるとシームレスに答えてくれる。もう人が聞く前から必要な物事を予想してくれたりもする。
なんだそれは。占い師?
さらに最近リークしたWindows Phone OS初期バージョンにも「zCortana」というアプリが入ってて、これはガチだねって言われてます。そちらの詳細はZDNetが米時間木曜朝報じたのが最初で、The Vergeがスクリーンショットつきで続報を出しました。こうして出てきたってことはシェルとやらがお目見えするのもあと少しかもしれませんね、年内はムリとしても。
そうこうしてる間にもSiriはiOSアップデートのたびに賢くなってくし(OS Xには相変わらずまだ入ってませんが)、Google Nowも着々と新機能を加えています。完璧目指してモタモタしてると余計に差は開いちゃうぞと思わないでもないけれど。
いずれにせよ、仮に機能で出遅れたとしてもマイクロソフトの秘書はSiriにもGoogle Nowにもないもの ―顔だけじゃない総体のキャラ― を得ることになります。AIパーソナルアシスタント戦争もいよいよ佳境ですね。
[ZDNet, WMPowerUser]関連:コルタナとは
ADAM CLARK ESTES(原文/satomi)