艦娘も3Dプリント。MMDデータを3Dプリンタ用データに変換する「ボリュメトリック・ラスタライザ・エンジン」

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  • author 武者良太
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艦娘も3Dプリント。MMDデータを3Dプリンタ用データに変換する「ボリュメトリック・ラスタライザ・エンジン」

ちょっとこれ、事件かも。

3DCGのキャラクターが踊ったり歌ったりドラマしたりと、特にニコニコ動画界隈で大人気なMMD。基本無料で配布されているデータも多く、フリーの3DCGソフト『MikuMikuDance』を使えば誰でも好きな配役の3DCGアニメーションが作れちゃいます。

3Dプリンターが身近になってきた現在。このMMDデータを元にフィギュアをプリントできないかなーと夢見るアリスちゃんしていましたが、そのドリームをリアルに叶えてくれるシステムが立ち上がろうとしています。

トイメディアデザインの「ボリュメトリック・ラスタライザ・エンジン」がそれ。MMDデータのPMDファイルを3Dプリンター出力用のSTLファイルにコンバートするシステムで、現在クラウドファンディングIndiegogoにおいて、このエンジンを使ったソフト『Easy Creation Reliefed-iPhoneCase by 3DPrinter』の開発資金を調達中。プロジェクトがうまくいけば、好きなポーズの俺の嫁ちゃんをカンタンに立体化できるようになるわけですね…。

なおMMDデータの配布先リンクがまとめられているVPVP wikiを見ると、初音ミクだけで100体を軽くオーバー、艦隊これくしょんの艦娘&連装砲ちゃんも50種近く、燃える男の赤いEF81に14.5mm対戦車ライフルなどなど盛りだくさんすぎ! 個人的にはX68000とかPC-9801RAをマスコットにしてみたい…。

権利処理はどうなるのか、どうするのかといった問題が表面化すること間違いありませんが、「ボリュメトリック・ラスタライザ・エンジン」のテクノロジーそのものに違法性はありません。ゆえに焦点はルールのアップデートかと。

どういったルールが適切なのか、ユーザーとデータ制作者と権利者が直接言葉を交わすシーンそのものは素晴らしいことですし、そこには動画用低解像度のデータは無料配布、立体出力用の高解像データは有料販売といったような新たなマーケットも生まれるでしょう。

それこそ権利処理に長けていて個人にも有料ブログという門を開いたドワンゴと、艦これ&3DプリントサービスのDMMがタッグを組んだら、今すぐでも3Dデータの有料販売マーケットは実現しちゃうのかも。

ううむ。そうなったらいいなあ。ネットはもっと楽しくなるでしょうなあ。

ところで最後に、MMDとはなんぞやという皆さまにオススメのコンテンツをどうぞー。

IndiegogoVPVP wiki

(武者良太)