人工知能人材が集結。
グーグルがロンドンの人工知能開発企業「DeepMind」を「5億ドル(約515億円)以上」と言われる額で買収したことがわかりました。The Informationによれば、DeepMind買収にはFacebookも名乗りを上げていて、グーグルが競り勝ったようです。
さらにRe/codeでは、この買収はラリー・ページCEOが直々に手がけたものであり、DeepMindの人材を獲得するのが目的だったと伝えています。グーグルには2012年に「人工知能の世界的権威」といわれるレイ・カーツワイルが入社していますが、今回の買収でますますその手の人材が強化されるというわけです。
DeepMindは「ディープ・ラーニング(深層学習)」と言われる技術にフォーカスしていて、創業したのは神経科学者でゲーム開発者、チェス名人としても知られるデミス・ハサビス氏らです。彼らはまだ全くのスタートアップで、Webサイトにはトップページしかないし、社員は75人いるものの、彼らの技術で具体的に何ができるのかはよくわかりません。ただ「機械学習とシステム神経科学の優れた技術を使って、強力な汎用的学習アルゴリズムを作る」ってことだけ、サイトには書かれてます。
グーグルはDeepMind買収と同時に、人工知能の悪用を防ぐための倫理委員会を設立することも発表しました。ただDeepMindで何をするのかとか、新たな人材が既存のグーグルの組織にどう組み込まれるのかはまだわかっていません。でもこれで、検索を始めいろんなサービスがもっともっと賢くなっていくといいですね。
Jamie Condliffe(原文/miho)