なんたってカメラが充実。
ソニーの新フラッグシップスマートフォン、XPERIA Z2(以下Z2)が発表されました。防水仕様で4K動画撮影機能を搭載しつつ、バターナイフみたいな薄さを実現しています。実際触ってみてどんな感じか、お伝えしていきます。
我々はXPERIA Z1(以下Z1)とその小さな弟分(Z1 fのグローバルモデル)の大ファンだったので、Z2でもそのデザインが踏襲されていてうれしいです。厚さ8.2mmでスクリーンは5.2インチフルHDTV、アルミでトリミングされてて、ボタン類は電源、音量、カメラのシャッター専用のものが右側に位置しています。
防塵・防水性能はIP55/IP58とZ1よりさらに強化されています。Z1よりやや丸みを帯びつつもさらにしっかり作られた感触があり、まるで『2001年宇宙の旅』のモノリスのようです。中にはクアルコムのSnapdragon 801 2.3GHzクアッドコアプロセッサと3GBのRAMが入っています。ライトにカスタマイズされたAndroid 4.4を動かすには十分以上のパワーです。オンスクリーンのホーム/バック/メニューボタンはクイックアプリランチャーの下にあり、ソニー独自のウィジェットもいくつかあります。たとえば「What's New」ペインにはソニーのストアから映画や音楽がリコメンドされてきます。
でもZ2で面白いのは、何と言ってもカメラです。背面カメラは2070万画素で、4K動画撮影も可能です。1/2.3型のExmor RS CMOSセンサーとGレンズ、BIONZ画像処理エンジンが搭載されてます。ソニーは「世界最良のカメラとカムコーダー in 防水スマートフォン」と称してますが、それだと防水スマートフォンの中でだけ最良、みたいに読めてもったいないです。
カメラはハードウェアだけじゃなく、ソフトウェア面でも充実しています。いろんなクリエイティブエフェクトモードとかジュラシックパーク風のAR(拡張現実)モード(動くティラノサウルスをデスクトップにおける)とか、新しい便利機能もあります。
たとえば背景デフォーカスオプションがあり、簡単な操作で被写界深度が浅い状態をシミュレートできます。それからタイムシフトビデオオプションもすごくスマートです。これは動画を超スローな120FPSで撮っておいて、あとからどこをスロー再生するか選べるってものです。その場での動画編集も、下の画像みたいなタイムラインのバーを使うとごく簡単だし、動画の指定範囲を動かしても素早く反応します。この機能は、たとえばスポーツでゴールシーンを強調したいときなんかには効果的です。
4K動画のクオリティに関しては、撮った動画を4KTVでは見られなかったんで、まだ判定はできません。でも1080pのTVで見たときは、説明員の人が4K動画再生しながらピンチしてズームで、細かいところまでクリアに見せてくれました。多分同じくらい精細なものが4KTVでも見えるってことでしょう。ただ、Z2上で撮った動画を見たときは本当にきれいでした。Xperia Zにはトリルミナスディスプレイ搭載で、アップスケーリングと画質向上にはX-Realityが使われてます。Z1とZ2を横に並べて同じコンテンツを見ると、コントラストレベルと色彩度に明らかな改善がありました。Z1のスクリーンだって良かったんですが、Z2の方がずっとリッチに見えました。バッテリーも3200mAhになって、相応のスタミナが期待できます。
さらにZ2には、いろんなものが無料でパッケージされてます。ビルトインのノイズキャンセリング機能に加えて、イギリスではイヤフォンMDR NC31EMを無料で付属させています。ソニーのMusic Unlimitedにも30日間無料でアクセスできるし、ソニー・ピクチャーズの映画6本もVideo Unlimitedで無料で見られます。
今までのソニー同様、価格はまだわかりませんが、発売は全世界で3月までに予定されています。短時間ながら実際に使ってみた感じでは、非常に魅力的な端末です。Z1がただアップデートされたんじゃなく、最良の機能はより洗練され、さらに細やかな追加もされた感じです。
Gerald Lynch-Gizmodo UK(原文/miho)