ビジネスマンとしての観点から。
ウォール・ストリート・ジャーナルの前レポーターのユカリ・イワタニ・ケイン(Yukari Iwatani Kane)さんが著した「Haunted Empire: Apple After Steve Jobs」によると、前アップルCEOのスティーブ・ジョブズ氏が「テレビ製品には全く興味が無い」と語ったそうです。アップルが開発中と噂のスマートテレビ「iTV」の存在を揺るがすニュースですね。
著書によると、ジョブズ氏は毎年100人の重役やマネージャー、社員を集めて「Top 100」という会合をおこなっていたそうです。問題は2010年に開催されたTop 100にて、ジョブズ氏がテレビ製品について質問を受けたところ
「テレビはひどいビジネスだ。なかなか買い換えないし、利益率もどうしようもない」
と語ったんだとか。確かにテレビはiPhoneと違ってなかなか買い替えませんし、中国や韓国勢が価格競争を仕掛けているテレビ市場で大きな利益をあげるのは難しそうです。
ジョブズ氏がこき下ろした製品は登場するというジンクスもないわけではないですが(iPad miniなど)、テレビビジネスというレッドオーシャンにアップルが乗り出すのかどうかは依然として不透明です。[BusinessInsider via MacRumors]
(塚本直樹)