僕、前機種の「PowerShot SX280 HS」持ってるんですが、1年足らずでこんなに進化してしまうとは……!
初のDIGIC 6搭載機として静止画も動画も申し分ない仕上がりを見せてくれた「PowerShot SX280 HS」の後継機「PowerShot SX700 HS」は、そこからさらに光学ズーム30倍・プログレッシブファインズーム60倍に進化しました。その進化がいかほどの威力を発揮するのか、ギズ編集部でも実際にいろんな動画を撮って試してみましたよ。
都心から埼玉だって狙える超強力ズーム!
まずは後楽園駅付近にある「文京シビックセンター」から東京都と埼玉県の境にかかる「五色桜大橋」を撮影してみました。その距離なんと約6.2km。この距離をポジトロンライフル、もといハイパー・メガ・ランチャー、もといプログレッシブファインズームで狙います。
動画では、もっとも寄った「プログレッシブファインズーム60倍」(35mmフィルム換算で1500mm)からスタートしています。途中でククッと止まる部分が「光学ズーム30倍」(750mm)。そこからグーンとマックス広角(25mm)まで引くと、もう「五色桜大橋はどこいった?」って感じです。
撮影当日はあいにく天気があまり良くなくて遠くはモヤがかかっていますが、ここまで寄れるんだということがよくわかると思います。
ちなみに、上の動画は手持ちで撮影したもの。ズームしてもけっこう手ブレが抑えられているの、わかりますかね。でも、どれだけ手ブレ補正が効いているのかって、単独の映像じゃわかりづらいかも。
そこで「PowerShot SX700 HS」に搭載されている5軸手ブレ補正の威力を検証した動画を用意しました。その差は歴然です。
ブレない仕組みは5軸手ブレ補正にあるんです
こんな感じで「SX700 HS」と、2世代ほど前の旧機種「SX230 HS」を2台載せられる雲台を使って撮影してみましたよ。
右が5軸手ブレ補正を搭載した「SX700 HS」、左が「SX230 HS」です。
ギズモード編集部のある渋谷・神泉のオフィスから新宿新都心方面を狙ってみました。「SX230 HS」の最望遠端の光学14倍に合わせて撮影しています。
冒頭でけっこう揺れているのは、持ち手を変えているところ。そこでは多少「SX700 HS」も揺れているものの、その後は手ブレ?なにそれ?状態です。これが5軸手ブレ補正の威力。すげえなぁ。
5軸とは、上下・水平回転軸・縦回転軸・回転軸・左右という5つの軸のこと。光学ブレ補正と電子ブレ補正を組み合わせることで5軸手ブレ補正を実現しているんです。はっきり言って「SX230 HS」に搭載されていた2軸手ブレ補正とは段違い。これなら、運動会やお遊戯会で遠目から撮影したとしても問題なさそうです。
あと、後半のズームアウトの様子を見てもらうとわかりますが、ズームインもズームアウトも「SX700 HS」の方が速い! これも寄ったり引いたりする際にストレスがないのでとってもいいです。
スマホで撮れないところはSX700 HSに任せよう
最近は、静止画だけじゃなく動画をスマホでさっと撮ることも多いけど、やっぱそこはスマホ。専門機には敵わないんですよね。
「SX700 HS」なら、光学30倍・デジタル60倍ズームで寄りに寄れて、手持ちでも安心できる手ブレ補正を搭載してるし、もちろんフルHD 60fpsのMP4(ステレオ)で撮影可能です。これ1つ持ってればなんでもこなせちゃうほどの万能タイプ!
ちなみに、「PowerShot N」で好評だった「クリエイティブショット」はフィルターのバリエーションが全46種類に増えているので、動画も静止画も思いっきり楽しめる1台になっています。
願わくば、ウォータープルーフケースも出してほしいな……と思ったり(「SX280 HS」を買ったのはアクセサリにウォータープルーフケースもあったというのが一因だったりするので)。ぜひお願いしますキヤノンさん!
それはさておきAmazonを見てみると、「PowerShot SX700 HS」は記事執筆時の価格で3万5000円ほど。キヤノンオンラインショップでは3万7800円(税別)なのですが、なんと2014年3月23日(日)まではゴールドラッシュスプリングキャンペーンで7000円がキャッシュバック! つまり3万800円(税別)になっちゃうんです。消費税も上がる前だし狙うなら今だー!
なお、「PowerShot SX700 HS」についてはギズ以外にも各メディアが続々とレビューしています。その様子はこちらからどうぞ。
[PowerShot SX700 HS製品ページ、PowerShot SX700 HSスペシャルサイト[キヤノン]
(松葉信彦)