工夫すれば90平米以上の空間、と。
2010年、treehugger.comの創業者のグラハム・ヒルさんがものすごい工夫に満ちた狭小アパートメントをデザインしました。以前ギズモードでもご紹介したんですが、420平方フィート(約40平米弱)のワンルームアパートメントに、ベッドルームやキッチンはもちろん、リビング、ダイニング、オフィス、ゲストルームまでも収めています。
そして今、このアパートメントが売りに出されてるんですが…気になるお値段99万5000ドル(約1億200万円!)となっております。立地的にはソーホーで、東京なら青山みたいなところなので妥当でしょうか…? しかし、ネタ元の不動産サイトを見ると、リノベーション前の同じ部屋が2009年に32万ドル(約3300万円)だったって記録があります。随分な値上がりですね…。
でもこのアパートメント、構造がすごいことになってます。あれこれパーツを動かせば10人でディナーパーティを開くことだってできるんです。壁面に収納できるマーフィベッドとか、動く家具、動く壁とかをうまく使ってて、ゲストが泊まるスペースも作れます。
設計したのはルーマニアのデザイン学生カタリン・サンドゥさんとエイドリアン・イアンクさんで、このコンセプトを「One Size Fits All」(1サイズでみんなに合う)と名づけています。いわく、このアパートメントの中には1000平方フィート(約93平米)、8部屋分に相当する空間を作り出せるとのこと。
ヒルさんは「LifeEdited」という、最低限のモノで生きようよという哲学を提唱していて、TEDでトークもしています。LifeEditedのサイトで、このアパートメントを作るプロセスもDIYストーリーとして公開しています。
彼はこのコンセプトをさらにグローバルに広げて、ニューヨーク以外の都市でも同じような部屋を作っていく計画です。
こういうアパートメントを1億円で買うのはハードルが高いですが、Airbnbとかそういうのでちょっとお試しできるといいですね。
[Streeteasy via Curbed and LifeEdited]
Alissa Walker(原文/miho)