冗談みたいだけど本気!
オバマ大統領が今週、ペンタゴンのトップエンジニアと会合し、記者発表を開きました。いわく、「今日、ここにはもっとも先進的な金属を開発した研究者や、デジタルクラウドのプロトタイプのデザイナーを迎えています。それからペンタゴンで彼らをサポートするスタッフに…えー…てか要するに、今日は『僕らアイアンマン作ってます』って発表です。」技術系の小難しい話かと思いきや「アイアンマン」と来たので記者たちも大爆笑。こういう大統領、いいですね~。
でもジョークじゃない
って、冗談みたいに見えますが、米軍は本当にアイアンマンを作ってます。そして最初のプロトタイプは今年6月に完成する予定です。
米軍版アイアンマンについてはすでに何回か報道があって、ギズモードでも以前お伝えしてます。それはロボットと並んで米陸軍最大の賭けのひとつで、米空軍とか海軍でドローンを開発してるのと同じ感じです。
米軍版アイアンマンは、正式には「戦術的攻撃軽量オペレータースーツ(Tactical Assault Light Operator Suit、TALOS)」と呼ばれていて、防弾性や耐衝撃性、不燃性を備えつつ、必要に応じて素材を硬くして弾丸を弾き飛ばしたりもできます。通信手段やいろんなセンサーも付いてきます。油圧式の外骨格を装着すればさらにパワーアップも可能です。
6月からテスト開始
DerenseTechによれば、米国特殊作戦軍(United States Special Operations COMmand、USSOCOM)のウィリアム・マクレイヴン海軍大将がプロトタイプ3体がすでに製造段階に入ったこと、6月からテストを開始することを認めています。それは2018年の実用開始に向けた第一歩になります。
マクレイヴン海軍大将は次のようにコメントしています。「このスーツは、間違いなくできれば、特殊作戦部隊の生存率と能力を革命的に向上させるでしょう。[…]すでに(スーツ開発のための産官学の)コラボレーションによって、驚異的な成果を見つつあります」
この「コラボレーション」とは、すでに56企業、16政府機関、13大学に10の国立研究所がアイアンマンスーツ開発に参画していることを指しています。マクレイヴン海軍大将は、さらに開発者を奨励するためにイベントを開いたり、賞金を出したりすることも検討中と言ってます。
米軍版アイアンマン、最初のバージョンは飛べないとしても、アイアンマン 3.0くらいでは飛べるようになっちゃうかもしれませんね。
Jesus Diaz(原文/miho)